こんにちは、おかちゃんせんせいです!
前回は情報を分析するために、大前提として大切になる心構えについてお伝えしました。
ちょっと堅苦しい内容になってしまいましたが・・・
情報分析することが大事なのではなくて、
わたしたち自身の日常生活で活かすために情報分析が必要不可欠になる
ということをお伝えいたしました。
今回は、情報の読み解き方について、具体例を用いてご紹介します。
目次
情報を読み解く際に、まずは判断するために必要な情報収集が不可欠です。
なぜなら、判断できる情報がないのに自分がとりたい行動を選択することはできないから。
その情報収集する上で、整理するポイントは以下の4つになります。
ただし、この情報収集する上での注意事項は、前回もお伝えしましたように主観的な情報はカットします。
- 情報源はどこか?
- 数値の根拠は何か?
- 対象は誰か?
- 伝えたいことは何か?
それでは、昨日ツイッターで上がっていた情報を例に取り上げ、解説します。
①情報源はどこか?
まず、今回の情報発信源はFNNプライムオンライン——フジテレビ系FNN28局が配信しているニュースサイトになります。
つまり、報道機関ですね。
では、何の情報を基にしていますでしょうか?
政府は、新型コロナウイルスの3回目接種について、国内での摂取率が3割を超え、アメリカの摂取率を上回ったことを明らかにした。
FNNプライムオンライン ツイッター記事
FNNプライムオンラインでの記事によると、(日本)政府の発表を報道したようです。
②数値の根拠は何か?
この報道に関して言えば、特に数値の根拠は一言も述べられていません。
数値の根拠として最低限欲しい情報は、下記情報です。
- 数値はいつ時点のデータか?
- 数値はどのように集計されたデータか?(期間・集計方法・集計した人や組織など)
③対象は誰なのか?
今回でいえば、対象は国内(日本人)です。
ただし、今回の情報ではそれだけの情報しかわかっていません。
国内というのは、在日の方も含むのか含まないのか?
集計対象は全年齢・性別・地域を含むのか、それとも一部の情報なのか?
なぜそういった情報が必要なのかというと、特に報道されて情報(例えば、世論調査)では一部の情報があたかもすべてにも該当するかのように報道されているケースがあるからです。
④伝えたいことは何か?
今回の報道から分かることは、
ワクチン3回目接種率がアメリカの接種率を追い抜き、G7の中で最下位を脱出した
ということ。
3回目のワクチンを接種したことによってどうなったか、という情報は一切報じられていないこと。
以上、①〜④までの情報を集めたら、あとは整理してみます。
- 情報源はどこか?→発信源:FNNプライムオンライン(報道機関)、情報源:政府
- 数値の根拠は何か?→記載、発言、リンク先、引用元なし
- 対象は誰か?→国内という情報だけ
- 伝えたいことは何か?→ワクチンの有効性ではなく、摂取率が他と比較してどうか
主観的な情報はカットすると、最低限これくらいの情を読み取るだけで十分です!
情報量が多すぎると、逆に判断に迷う場合があるためので。
みなさんならこの収集した情報で、あなたが行動を判断できますか?
もし難しければ、判断するのに足りないポイントを個々に調べていくだけです。
この時注意したいことが一つだけあります。
前回もお伝えしましたが情報を判断するときに、
TVで出演している有名人だからとか、
権威ある人やプロ、その道の一流の人が言っていたからとか、
そういった根拠のない思い込みは一切手放すことをお勧めします。
今回はあえて、ぼくがこの情報からどう考えているのかについての言及は控えることにしました。
なぜなら、今回はぼくの個人的な意見を知る前に、読んでいただいた方がまずは自分の力で判断する機会と位置付けていたからです。
正しい答えを探す必要はありません。
正しさというのは、判断する人によって異なります。
読んでくださった方にとって、自分自身で情報を判断する習慣をする作りのきっかけになれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!