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【はじまりの書】〜姿勢の章 Vol2.一部で全体を視ることのリスク②〜

こんにちは、おかちゃんせんせいです!

前回はじまりの書姿勢編の第一回目をお届けしました。

【はじまりの書】〜姿勢の章 Vol1.一部で全体を視ることのリスク①〜

前回は概要だけでしたので、今回はもう少し一部で全体を視ることのリスクについて具体例を交えながら整理していきます。

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【まとめ記事】

現在、これまで書いてきた記事をテーマ別にまとめています。

詳しくはこちらから

【具体例】一部で全体で視ることのリスク

一部で全体を視ることのリスクの具体例

一部で全体を視るとは、解釈の過大解釈とも言えます。
一見するとそう解釈できなくもないですが、必ずしもそうとは言えないことって日常生活に溢れかえっています。

具体例については、ぼくが日常生活で特に感じることをピックアップします。
きっと、みなさんの身近にもあることに気付くきっかけになると思います。

では、まず最初の例ですが、「研究結果で証明されました」「科学的に証明された」という話です。
食事やダイエットなどの特番でよく聞くフレーズですが、ぼくはいつも違和感がしていました。

例えば、米シカゴ大学が発表した事例。
肥満気味で寝不足(6時間未満)の米国人の睡眠時間を1時間ほど延ばすことで、体重を2週間で0・5キロ近く減らすことができたとする研究結果を発表しました。


睡眠と代謝の関係で、寝不足になると食欲促進ホルモンのグレリンが増え、抑制するレプチンを減るとされる報告があり、それを実証するための研究のようです。

情報について一度整理してみる

こういった話で真っ先に確認するのが、分析編でもお伝えした内容です。

  1. 情報源はどこか? →米シカゴ大
  2. 数値の根拠は何か? →米国人80人を対象とした2週間の睡眠時間と体重の結果
  3. 対象は誰か? →肥満気味で寝不足(6時間未満)の米国人
  4. 伝えたいことは何か? →睡眠を改善することで体重を減らすことができる

まず、こういった話で錯覚しやすいのが、①でどこか有名そうな機関や人からの発表だと、安易にその話が正しいと思ってしまうこと。
そして、今回のテーマである一部で全体を視ることのリスクとして、実験結果を信じるかどうかはよく考えた方が良いことが少なくとも3点あります。

一つ目が、米国人を対象としていること。
二つ目が、どの時期に検証した結果なのかをしっかり確認すること。
三つ目が、肥満気味と寝不足の基準。

参考記事にも書いてありますが、対象が米国人のみである時点で、体質の違いが考慮されていません。
ある本には米国人と同じ健康法を試すと逆効果だと伝えている本もあります。

二つ目の時期についてですが、時期によって体重が増えやすい季節、減りやすい季節が人によってあります。
ぼくのこれまでの体重変化ですが、夏に減って、冬に増加する傾向があります。それこそ、MAXとMINの差は約5キロくらいあります。
これはほとんど身長が伸びなくなった20年近く前からずっとこの傾向があるので、どの時期の話なのかは大いに興味があります。
一方で、もし2週間という期間は同じでも、異なる時期のデータを集計しているのであれば、ぼくからすると全く当てになりません。

そして、最後の三つ目ですが、対象である米国で肥満気味の人たちのBMIは25~29・9で、日本では肥満に分類される人たちです。また、寝不足を6時間未満としていますが、人によっては短い時間の方がぐっすり寝れる人もいれば、長い時間の方がぐっすり寝れる人もいるとも言われているので、6時間未満を寝不足とする基準はどうかという問題もあります。

そもそも自分にも当てはまる情報なのか?

結局何が言いたいのかと言いますと、研究結果で科学的に証明されたと言っても、限定的に証明されただけであって、万人に対して言えるとは限らないのです。

それこそ、人種や年齢、性別、地域性、個人差などさまざまな影響を与える要因が考えられます。
もしかしたら、働いているかどうかや、家族構成(何人暮らし)なども影響を与えている可能性だって十分あります。

だからこそ、研究を結果が得やすいように限定的な環境で実施されている、と言うことは情報を判断する側として認識していることが重要になります。

一部の解釈で、全体にも当てはまると考えるのはあまりにも早計なのだから。

研究結果がどうとか、科学的に実証されたとか、TVで言ってたとか、そう言った情報はあくまで限定的な情報なので、自分にも——あなた自身にも当てはまるのかどうかは、最終的には自分で判断するしかないのです。

まとめ

一部の情報を過大解釈して、あたかも全体にも言えるかのように報道するのがメディアです。

本当に自分にも当てはまるかどうかは、その情報の真偽の前に、自分自身のことを知っていることが大前提になります。

分析編でもお伝えしましたが、まずは冷静に情報を整理して、その上で自分にも当てはまる情報なのか判断することをお勧めします(^^)v


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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