目次
【MM小冊子】わからないからはじまる人生もある~はじめに~
きっかけ
就職して社会人になり、マインドマップとの出会いは社会人 1 年目。
知識を増やすために毎日本を読む習慣を付けようと、この頃たくさんビジネス本を買ったのですが……。買って「いいなぁ」と思ってから、次の本を読むと前に読んでいた本の内容を忘れてしまうという。。。
今でも覚えているのは、会社で支給された「ビジョナリー・カンパニー2」。
仕事で参考になる情報があったという感覚は得たものの、結局活かせずじまいでした。
なんかすごくもったいないと思い、またまたネット検索していたら『マインドマップ』という情報を発見。
効率良く整理できるツールの情報を入手できたと思い、早速マインドマップに関する本を購入。
見よう見まねでマインドマップをかいてみようと思ったのですが…
本を読んだ瞬間
「なんだこりゃー!!」
絶叫している自分がいました(笑)
マインドマップの見本があまりにも、芸術的レベルな絵の綺麗さにビックリ!?
そのことを認識した瞬間、頭の中がフリーズしてしまったことを今でも覚えています(笑)
それでも、せっかく調べて見つけたツールだからかいてみたけれど、全くかけないし、余計に情報がごちゃごちゃしてしまいました。
結局、
・イメージしたことを描くってどういうことかわからない
・高校時代、美術の時間に「あんまりうまくないよね」と言われたこと
などの嫌な感情を味わい続けることに耐えられなくなり、マインドマップを使うのをすぐに断念しました。
それから丸 1 年近く全くマップをかくことはなかったのですが、2011年2月にしもやんこと下川浩二さんのワンデイでマインドマップを習う機会がありました。
しかし、それでもぼくの絵をかくことに対する苦手意識は払拭できずじまい。。。
「でも、このままでは終われない!」って強く感じて、マインドマップを専門に教えている方の講座を受けることを急きょ決意!
そうしたら、たまたま1週間後に受講ができることがわかったので、即受講することにしました。
そして、参加して気付いたことが2点ありました。
どうやらマインドマップを描くのに綺麗に・上手に描くことが必須ではないこと。
そして、マインドマップの活用用途は本の整理だけに限らないこと。
とはいえ、受講メンバーの中で自分が一番描けていなく、しまいにはわからなすぎて頭痛がする始末(笑)
それでも、どうしてもマインドマップが描けるようになりたいと思い、先生に質問してみました。
「先生、どうやったらマインドマップを思うように描けるようになりますか?」
「もし描けるようになりたければ、21日間連続でマインドマップを描いてみる。その21日間のうちに5人以上の人に描いたマップをシェアしたり、教えたりしてみる。以上の2つをオススメします」
「21日間!? そんなに続けることできるかな…」
「何も毎日1枚全て描き切ることはないですよ。1日はセントラルイメージだけでも構いませんし、ブランチ 1 本だけでも構わないのです」
「それなら描けるかも! でもなぁ…」
「そうなんです。1分もかからずできるようなことでも、継続出来る人は少ないのが現状なのですよ」
「そうなのですね! ちなみに、先生の講座に出た人の中で、先ほどの2つの条件を満たせた方は全体の何割くらいなのですか?」
「そうですね…正確には数えていませんが、全体の1割にも満たないと思いますよ」
「!?」
普通ならそのことを聴いたら余計にやる気がなくなるのかもしれませんが、負けず嫌いで目立つことが好きな性格がこのときは功を奏して、逆にやる気がみなぎってきたのです。
(もし先生のオススメを実践してみてダメだったら、その後どうするかはそのとき考えよう!)
そう決めて21日間チャレンジをスタートしたのは、講座を受講した2011年2月18日でした。
早速マインドマップを毎日描くようにしたのですが、あいかわらず発想力が乏しく、楽しくマップを描けずにいました。
でも、21日間チャレンジを達成するために、描き続けることと並行して、人にマップの描き方を教えることをスタートすることに。
手始めに妻にお伝えすることに決め、描き方を教えたあと早速自己紹介マップを2人で描いてみました。
自己紹介だったら、もう結婚してるし、お互い知っている仲だからハードルが低いと思って選んだわけですが…。
気づき
まず描いたマップを妻に見せ、描いてある内容について話したところ、妻からは本当にわかってくれている感じが伝わってきました。
(やっぱりね! お互い知っている仲だから当然だよね)
そんな風に思って、次に妻の話を聴いたところ…事態は全く予期せぬ展開に!?
妻の描いたマップと、それについての話を聴く限りでは、当時彼女のためだと思ってやっていたことが、彼女にとってはすべて NG だったという真実が発覚!!∑(゚ ω ゚ノ)ノ
(言葉を失うってこういうことなんだ)
ということを初体験したのもこのときでした。
話していく中で気がついたこと――それは、彼女のためだと思ってやってきたことは、当時自分自身が大切にしていたことであり、半年ほど前に彼女も大切にしていたことだったのです。
そのことに気付いたときに、
(そういえば半年前は喜んでくれていたことも、最近になったら時々険しい顔していたかも!?)
ということを思い出しました。
けれど、「彼女のために!」という大義名分があったので、そのことを軽視していたことがようやくわかってきました。
正直そのことがわかった瞬間、一気に青ざめて、
(なぜわかってあげれなかったんだ……)
と1人勝手に落ち込んだときのことが、今ではとても懐かしく思います。
すぐには復活できませんでしたが、少し時間が経ってから気が付いたことがありました。
それが、言葉だけではなく、彼女自身が描いたマップがあったので客観的に物事を見れるようになり、自分が勝手に抱いていた勘違いに気づけたということです。
その後
この後、
「彼女のように大切だと思っているほど、自分が勝手に思い込んでいることがあるかもしれない」
ということを感じて、
「周りにいる大切な友人にマインドマップを伝えて、一緒に描いて実際にシェアしてみたい」
と思うようになったのです。
そして、なにを隠そう、情けないことにこの勘違い野郎が私自身だったのです。
しかしながら、このときの経験があったからこそ、マップを人に伝える原動力となったわけです。
ポイント
今回のポイントは見える化とわかったつもりです。
両者は密接な関係がありますが、一緒くたに考えてしまうと逆にこんがらがってしまうので、一旦分けて考えてみたいと思います。
では、見える化をするデメリット・メリットについてから。
まずは、デメリットは見える化する、つまりたとえば話をするだけより紙に書いて説明する方が、余分に時間がかかってしまいます。
その反面、話をするだけでは伝わないシーンが日常的によくありえます。
たとえば、あなたが知らない誰かに道を尋ねられたとします。
その人はどうやらこの辺りのことは全くしらないようです。そこで、目的地を知っているあなたは、あなたはこのように答えました。
「目的地へは、そこの道をまっすぐ行って、2 本目の道を右に曲がって、すぐ次の曲がり角を左に曲がって100m進んだ先にある茶色の5階建ての建物です」
さて、その回答を尋ねた方が聴いたらどう感じると思いますか?
そして、この情報だけで無事に目的地に辿り着けるでしょうか?
おそらく、今回のように現状が頭の中だけでイメージしにくい場合は、話すだけでは相手に伝えたいように伝わらない可能性が高いです。
その反面、見える化した地図を見せながら説明すれば、話すだけと比べたら相手に伝わりやすくなります。
次に、わかっているつもりですが、今回の事例のように相手のことをわかっていると思い込んでいると、相手に確認するという行為をしなくなりやすくなります。
なにせ自分は相手のことをわかっているので、いちいち確認する必要がないと考えがちなので。
わかっていると思うこと自体に良い悪いはありませんが、わかっているつもりになっていると相手の目には見えない変化に気づけなくなってしまうわけです。
このように目には見えないものを認識する1つの方法が見える化であり、その見える化をするツール・アプローチの1つとしてマインドマップがあるのです。
【MM教室】第1回(概要編)そもそもマインドマップとは?