こんにちは、おかちゃんせんせいです!
先日はじまりの書思考の章の第1弾をお届けしました。
最初はそもそも思考というものについて整理して、まずは認識合わせ。
今回は思考パターンがどうやって形成されていくのかについてまとめていきます。
キーワードは
優先順位
です。
目次
思考パターンが日常生活を創る
まずもう一度、思考とは何かについておさらいします。
思考とは、日常生活を送る中で起きた出来事を通じて得た経験や知識などによって形成された、考える働きのこと。
つまり、形成されていく思考は人それぞれであること。
そして、形成された思考は、強い感情や五感が揺さぶられたり、繰り返し同じことをしたりすることによってパターン化していきます。
パターン化した思考は、日常生活を送っている時に自動的に起きるので、そのことについて改めて意識することなく発動します。
例えば、歯を磨いたり、皿を洗ったり、車や自転車を運転したりという日常生活よくやることを、みなさんは改めて意識して考えることはありませんよね?
こういった思考パターンがいくつも積み重なってわたしたちは日常生活を創っているので、もし現実を変えたいと思う場合には自分自身がどのような思考パターンが築かれているのかを知ることが重要です。
なぜなら、変えるためには変える元を認識していないと、別の何かに変えようがないですから。
よくあるある思考パターンその1〜夏休みの課題をいつやる?〜
思考パターンの形成のされ方は人それぞれですが、似たような思考パターンが形成されやすいものについてピックアップしたいと思います。
まずは、夏休みの課題をいつやるのかに対する思考パターンからです。
これを読んでくださっている方が学生の方であればリアルタイムですが、すでに学校を卒業している方は当時を思い出していただければと。
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……
1学期が終わる直前、夏休みが始まる時にあなたはある一つの決心をしました。
そう、
「夏休みの課題を7月中に終わらせるぞ!」
という。
今までそうしたいと思ってきたけれど、毎年結局8月末になって慌てて課題に取り掛かる。
今度こそ!
今度こそ。
今度こそ・・・
……
…………
………………
ぼくは7月末まで終わらせると決めていたので、小学校の頃からほぼ7月で課題が終わっていました。
けれど、友人の大半は8月末の最後の週になって、ようやく慌てて課題に取り組んだと。
別に早く終われば良い、終わらなければ悪いという話ではありません。
最後慌ててやる人がやる気の問題でもありません。
ポイントとなるのは、自分にとっての優先順位です。
課題を早く終わらせると決心していたとしても、早く終わらせることよりも優先順位が高いことがあれば、その決心は二の次になります。
例えば、遊びたいと欲求。
いざ夏休みになったときに遊びたいと欲求が湧いてきたときに、遊びたいという欲求が課題を早く終わらせたいという決心よりも気持ち的に上回っていたら——
「まだ時間があるから、後回しにしても良いかな……」
と。
この「まだ時間があるから〇〇しよう」という考えはずっと脳裏を占めるので、課題をしなければと思っても時間的余裕があると感じると、先延ばしにするのです。
先延ばしにして悪い理由はないですよね?
ただ、この「まだ時間があるから〇〇しよう」という思考パターンが定着してくると、他のシーンにもこの思考パターンが採用されることがあります。
それこそ、朝起きるときに現時刻を確認して、
「まだ時間があるから寝ていよう」
とw
もし早起きがなかなかできない方は、この思考パターンがすでに定着されている可能性が大です。
なので、どれだけタイマーをセットしても無駄に終わることが、きっと多いのではないでしょうか。
やる気だけで最初は勢いでなんとかなるかもしれませんが、思考パターンは常に日常生活で起きるので元通りになるかもしれません。
やる気だけでは正直長続きしませんので。
妄想講演会 第3回「やる気 前編」 妄想講演会 第4回「やる気 後編」よくあるある思考パターンその2〜ダイエットを途中で挫折しちゃう問題〜
同じように習慣化・当たり前化された思考は、何かを継続しようとしたときに強い影響を与えます。
よく聞く話で言えば、ダイエットや禁煙・禁酒など。
やる気だけではなんともならない。
一般的な健康論だけでは頭では理解できていても、腑に落としきれずに途中でリタイヤしてしまう。
方法が間違っているというよりも、そもそもの考え方や思考がそれを受け付け・受け入れなければどんなに素晴らしい方法でも宝の持ち腐れです。
例えば、ダイエット方法は世の中にたくさんありますよね。
ダイエット産業といってもいいくらい、ダイエット商品は売れているし、ダイエット情報は巷に溢れかえっています。
直近の画像付きツイートを検索しても、一昨日(11月23日)だけでは3件。
画像なしですと、数秒おきにダイエット関連の情報がツイートされています。
そんな溢れかえっている情報の中から自分に合うダイエット方法を探し始めだすと、おそらくダイエットは失敗に終わります。
ぼくの場合はダイエットではなく勉強でしたが、次第に手段が目的化してしまい、肝心の勉強の時間よりも探している時間の方が長かったかもしれません(^^;
「あの探している時間を勉強の時間に充てることができたら……」
と今更ながら悔やんでしまいます。
話は脱線してしまいましたが、これも思考の問題です。
「自分に合う方法があるはず」という思考。
「自分に合う方法があれば絶対に成功するはず!」というような期待から形成され、上手くいかないと感じたら「この方法は自分には合わなかった」と自己擁護する。
自分に合う方法を探すことはよくないわけではありませんが、上記のような思考パターンがあると、少しでも自分にとって不都合な結果(例えば、すぐに結果が出ないなど)があると、すぐに諦める方向に思考が働きます。
諦めることに対して正当化する理由を探して、また自分を変えてくれる何かを探し始める。
こうやって探し癖の思考パターンが確立していくのです。
もしあなたが上記のような探し癖がついていたとしたら、優先させたいことは自分に合う方法を探すことでしょうか?
それとも、目的を達成させることでしょうか?
思考は日常生活の中で形成されていき、一度形成された思考パターンはいろんなシーンで自動的に働きます。
その思考パターンが形成されていくときに、キーになるのが自分にとっての優先順位です。
優先順位は認識さえできればいつでも変換可能なので、どんな優先順位があるのか向き合ってみることが重要になります。
何を試してみても、綿密に計画してみても、自分に合う方法を見つけたと思っても上手くいかない場合には、自分自身の相反する思考が妨げてしまっているのかもしれません。
次回は、思考と向き合う方法についてお届けしますね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!