こんにちは、おかちゃんせんせいです!
最近妻と話をしたことで、書き残しておきたいテーマがありましたのでこの機会にまとめることにしました。
今回の話のキーワードは
便利
です。
目次
ますます便利な道具が世の中に増えていく
子育てをしていて、自分の子ども時代と比べて日用品が様変わりしています。
主たるものは、電話。
ぼくが子ども時代にはまだ携帯電話はなく、家にある電話でやりとりするしかなく、外出している時には電話ボックスから電話をかけるしかありませんでした。
電話には電話帳機能のようなものはなく、電話帳に名前と電話番号を手書きしておき、必要な時にかけたい電話番号を探していたのです。
そのおかげか、いつの間にか当時遊んでいた友人の電話番号は全部暗記していました。
ところが、今では携帯・スマホがあり、電話をただかける機能だけではなく電話帳機能があり、昔みたいに電話番号を覚える必要はなくなりました。
さらに、携帯電話同士であれば直接本人とのやりとりができるので、昔のように相手の家族と電話越しにやりとりすることもなくなって。
当然、ゆずのルルルという歌のような展開は、現在の子どもたちには全然ピンっと来ないと思いますw
他にもスマホ1台さえあれば、ネット検索・ワンセグ・カーナビ・Pay・動画視聴などもできるので、パソコンやテレビなども必要ないくらい便利な機能がスマホには備わっています。
何かをしたり覚えたり必要がなくなると
携帯・スマホはあくまで一例で、他にも昔はなくて今はあって便利だと思うものはたくさんあります。
電車をよく使う人にとって、Suicaのような交通系ICカードは今更手放せないかと思いますし、カーナビなくては車の運転はできないと思う人は少なくないかと思います。
それくらい便利な世の中になって恩恵がたくさん感じるものの、最近は逆に危惧するようになりました。
何を危惧するようになったのかというと、便利に慣ればなるほど何も考えなくてもよくなり、便利さをますます求めるようになることを危惧しています。
例えば、この間キャンプに行った際にオーナーさんとの話でも
「便利だからって何も考えずにいると、キャンプの醍醐味が楽しめない」
という話が何度か出てきました。
簡単に火がついてしまえば、火の起こし方を考える必要はなくなります。
簡単にテントを立てることができてしまえば……
簡単に食材が集まってしまえば……
簡単に何も考えずにできてしまうと、当然工夫する必要はなく考えることはなくなり、ただの単純作業だけが残ります。
そのことが良いか悪いかという二元論的な話ではなく、考えなくなる代償がぼくには大きすぎると考えています。
なぜなら、考えなくてもよくなるというのが日常生活で当たり前になってしまうから。
考えなくて済むように、楽できるように思考は働くでしょう。
するとどうなると思いますか?
日本人的発想で言えば、みんながやっていることを真似していればいいと判断するようになります。
または、テレビや新聞で著名な人が言っていること、ニュースで報道していることに信じていればいいと判断するようになります。
こういった現状や後先何も考えずに判断する行為は、歴史で言うと戦争を増長してきたし、公害を悪化させたり、何もしなければ病気にならなかった人を巻き込んだりしてきました。
そして、これも決まりきったパターンですが、、、
そういったことが露呈して、事態を引き起こした要因を知ってもなお、また同じ事態が起きた時に同じ轍を踏んでしまうのです。
何より個人的に一番厄介だと感じていて、ぼく自身が一番気をつけているのが、何も考えずに他者に依存したことによって被害を被ったり、期待外れだったりすると、途端に反旗を翻し、文句ばっかり言うようになることです。
「私がこうなったのはあなたの責任だ」的な感じで、責任感がまったくない状態。
今の世の中では、まさにそんな状況がこれからまた起こるんじゃないかと密かに感じて、ちょっとうんざりしています。
妄想講演会 第12回「信じる」 貴重な体験で思い知ったこと〜2011年3月の出来事編〜ますます加速する便利さを求める社会
ビジネスにおいて最近ではDX推進という言葉をよく目にしたり、耳にしたりすることが増えてきました。
ただ、情報を読んでいたり、話を聞いたりしてみても、DX推進化は企業でIT化・業務の自動化をすればいいものだと言うような風潮を感じてしまいます。
ぼくは今までやってきた業務を何でもシステム化・自動化すれば、DX推進すれば業務改善に繋がるとは微塵も思っていません。
これまで勤めてきた企業でそのことは痛感して、今関わっているところでもそう感じています。
なぜなら便利になるから、自動化されるからと安易に入れたシステムに限って、そのことが足枷になることが多いからです。
例えば、AというシステムとBというシステムを導入したとします。
それぞれに従業員情報や取引先の情報を登録したとします。
ここで問題になるのは、AとBを結びつける明確な情報・キーが何もない時です。
そうなると、Aに入っている情報にBで登録している情報を連携させたいと考えたときに支障が出ます。
そんな時によく言われるのは「メールアドレスはユニークだから、それでやれば良いじゃないですか?」と言って、メールアドレスで情報を紐づけているパターン。
もちろんメールアドレスはユニークであり、同じアドレスが重複して作られることはありません。
けれど、情報を連携させるときにメールアドレスではNGな理由がわかりますか?
答えは、
使用しているメールアドレスは変わる可能性があるから
です。
例えば、メールアドレス変更をAのシステムにしたとしても、Bのシステムを変更し忘れていたらどうなりますか?
本来なら連携されるはずの情報が連携されず、不完全なシステムになる可能性があります。
なので、情報を連携させるためのキーは変更されることがない項目であることが鉄則なのです。
ただ、びっくりするのが、その認識でいない人が情報システム部門にもいるということ。
当然現場レベルではその認識がない人で溢れているので、せっかくシステム化したのにも関わらず結局手作業するハメになります。
データの流れをしっかり把握すれば、別にシステムの知識がなくてもわかることです。
システム関係が弱いと感じている人ほど、「自分は知識がないから」と言って、教わった内容をそのまま何も考えずにやっている人が多いです。
知識がないこと=考えなくてもいいことではないはずなので、今一度仕事に限らず自分が普段やっていることは一体どんなことなのか考えてみてはいかがでしょうか?
- 便利になればなるほど、考えなくてもよくなる
- 何も考えずにいることほど無責任になる
- 便利に使われるか、便利を活用するかはあなた次第