目次
今回のテーマは「肩書」です。
肩書ってファッションと一緒だと思うんです。
いくらでも着飾ることはできるけれど、中身である人間が変わるわけではないから。
今回の時間では、父親との確執で肩書に悩んでいたE組のマドンナ的存在である神崎の話になります。
肩書って大事なのか?
クラスのマドンナ的存在である神崎には、みんなには明かしていない秘密があった。
厳しい父から肩書を強く求められ、それが嫌になって格好を変えて遠くの街のゲームセンターで遊びまくっていた時期があったのである。
そのことを修学旅行で京都に向かう新幹線で、たまたますれ違った見知らぬ不良高校生に見破られ、茅野と一緒に修学旅行中に拉致される。
しかし、渚の機転により殺せんせーの助力を得て、神崎と茅野の救出に成功。
エリート校の先生に肩書で見下されたと憤慨する不良に対して、殺せんせーは反論する。
生徒たちは学校内では落ちこぼれ扱いで、クラスの名前は差別の対象になっていること。
そして——
学校や肩書など関係ない
清流に棲まうが
ドブ川に棲もうが
前に泳げば魚は美しく育つのです
神崎はこの殺せんせーの言葉がきっかけでその後、勉強と暗殺という二つの刃により磨きをかけていくことになる
それは、結果的に肩書を得るために身に付けてきた学力と、自ら肩書から逃げるために得たゲームスキルであった。
良いも悪いも決めるのは誰?
今回の殺せんせーの台詞は、初めて暗殺教室のアニメを観たときに強く心に残ったものの一つでした。
ついつい昔からの癖で、何か自分にとって都合の悪いことがあると、周りの環境のせいにしてしまう思考でしたので。
心理学などで、誰かを許せていないからあなたは今苦しんでいるという話をよく聞きます。その誰かでピックアップされるのは、だいたい母親だったりします。
確かに母親の影響力は大きいです。それは子育てをしていて、妻と子どもの距離感を毎日見ていて強く感じています。
けれど、「母親を許せていないから自分を許せていない——だから、〇〇しましょう」という思考はあまりにも安直すぎると感じていました。
もし仮にそうだとしても、環境に依存しているままでは、結局母親と同じようなポジションの誰かを原因にしてしまう気がして。
そんな時、殺せんせーの今回の台詞に感銘を受けて、どんな環境であったとしても、自分の意識次第で変わることができるという思考に切り替わり始めています。
自分に気を向ける
思考が切り替わり始めたと感じる理由は、誰かのせいにする瞬間が以前より俄然減っているからです。
誰かのせいにしない、ということは意識をすべて自分に向けるということ。
暗殺教室を初めてみてから4年近く経ちますが、誰かのせいにしないから対人関係でのストレスも減っているし、かといって自己嫌悪することもなくってきています。
まさに日々意識しているご機嫌な毎日を過ごすための土台ができてきている、と感じています。
暗殺教室の今回の話でも、神崎は父親との確執、エンドのE組という劣等感と向き合うことで、肩書に左右されることなく、自分がこれまで培ってきたことを活かすことができるようになっていくのです。
肩書なんか関係ない
これは大人になって確信したことでもありますが、肩書というか血筋と戦や政治の才覚は必ずしも関係ないことは歴史で証明されています。
その筆頭としてあげられるのは、戦国時代の豊臣秀吉です。
彼は百姓という武士ではない身分から、最終的には関白という天皇を補佐する役職まで上りつめた天下人です。
もし秀吉が「わしは百姓だから、どうしようもないんじゃ……」とか劣等感の塊だったとしたら、歴史の表舞台に彼の名前が上がってくることはなかったでしょう。
では、秀吉がなぜ百姓という身分に囚われない働きができたのでしょうか?
秀吉が残した名言にこんな言葉があります。
人の意見を聞いてから出る知恵は、本当の知恵ではない。
きっと常にまずは自分で考えてみる思考があったからこそ、秀吉は要所要所で工夫をして、戦果を上げることができたのでしょう。
もちろん秀吉は極端な例かもしれませんが、百姓という武士でもない身分から日本史上初となる天下統一を成し遂げる才覚があったことから、肩書や身分からはその人の才能や魅力は何もわからないのかもしれませんね。
冒頭で肩書はファッションと一緒と書きましたが、記事をまとめていて肩書は色眼鏡でもあるんだと感じました。
肩書が「社長」「有名な政治家」「東大出身」というだけで、相手のことを凄い人だと思ってしまうことってありませんか?
そして、そういう人の言うことは正しい、と無意識に思ってしまっていませんか?
実際に、この肩書の解釈が原因で、歴史的な事件や問題が幾度となく起きています。
当然のことながら、そう言った話は歴史の授業ではほとんど語られることはありません……。
この話を今ここで触れると話が長くなるため割愛しますが、自他ともに肩書関係なく繋がることができたご縁をこれからも大切にしていきたいものです。
そして、今回の話のように、
今までの過去にどれだけコンプレックスや黒歴史があったとしても、その時体験したことは意識さえすればきっと自分の役に立てることができる。
そのことを常に意識して、日常生活で活かしていきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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