こんにちは、おかちゃんせんせいです!
今回はマインドマップについての記事、MM教室第2回目をお届けします。
マインドマップが、人の記憶や思考の仕組みを利用したツールということはわかりました。
けれど、それをどんな場面で使えるのかがまだイメージできません。。。
俺も〜。
なんか記憶とか思考とか言う単語を聞くだけで難しい感じするし。
お二人がそう思うのも仕方ありませんね。
そういったことはこれまで学校の授業で学んではいないと思いますから。
それじゃあ、俺たちには使えないの?
そんなことはないよ。
何も学んでいない——だからこそ、まっさらな状態で身につけていくことができます。
その方が理解度は高いですよ?
(始まったわ。おかちゃんせんせいの「こそこそ話」♪)
目次
「どうやったらツールを活用できるかわからない」
「日常生活で活用する場面がわからない」
といったご相談を、よく受講生の方からいただいております。
仮に活用できなかったとしても、その原因はあなたの能力や素質によるものではないことが多いです。
この場合、自分自身のことやそのツールのことをそもそも理解できていないという可能性が高いです。
マインドマップで理解することと言えば、単純に描き方ではありません。
その描き方はどのような背景で誕生したのか、創られたのか?
と言うことをまず理解することが大切です。
なぜなら、ツールの背景を理解していないと、
「絵が上手に描けないから、やっぱり私はマインドマップに向かないと思います」
というトンチンカンな考えになってしまうのです。
あ、ちなみにそう考えていたのは、ぼく自身です(笑)
実はぼくがそう考えていたのは、
マインドマップ=絵を上手に描かなくてはいけないもの
と思い込むことで、自分には合わない——だから、描けなくて当然だ。
と言うことにしたかったのだと思います。。。
けれど、ぼくが受けたマインドマップ講座で、
描けない(できない)というのは、ただの自分の思い込みである
ということに気付くチャンスがありました!
そのきっかけになったのが、
講師の方からマインドマップが創られた背景を教えてもらったこと
だったのです。
マインドマップの創始者は、脳と学習の権威だったイギリスの故トニー・ブザン氏。
マインドマップが創られた背景は、
一体どのようなものだったのでしょうか?
マインドマップは学習の悩みから生まれた
トニーは大学生の頃、勉強することが多くなればなるほど、勉強の効率が落ち、成果が上がらなくなる。
脳を使う勉強法を図書館で探すも見つからず。
そこで、彼はある疑問を持つ。
そもそも脳や思考力の使い方が間違っているのではないのか、と。
そこで、基本的な下記問いに関する答えを探し始める。
- 学ぶことをどうやって学ぶのか
- 考えるとはどういうことなのか
- 記憶力を最大限に伸ばすにはどうすればいいか
- 想像力を高めるにはどうすればいいか
- 最も効率の良い速読法は何か
- 思考のための最も優れた技術は何か
- 新しい思考法、あるいは究極の思考法は開発できるのか
参考文献:ザ・マインドマップ〜脳の力をする思考技術〜 P17
それらの探究と試行錯誤の結果、言葉と色という脳の2つの分野を働かせ、活性化させることで、劇的にノートの取り方が改善できることを発見。
その後、さらに体系化されてつくられたもの——それが、マインドマップになります。
つまり、マインドマップはトニー氏の創意工夫によって、脳を活性化させる学習ツールとしてつくられたという背景があるのです。
脳は単純な状態が続くとスリープ状態に
この脳を活性化させるツールがマインドマップであれば、がむしゃらにノートを取るスタイルも同じように脳は活性化され、学習効率は上がるのでしょうか?
脳は単純な状態が続くと、思考力は低下すると言われています。
例えば、ある海外の道路で見晴らしの良く、交差点もないのにもかかわらず、「事故多発地点」という立札がある場所があります。
そこはどんな場所だと思いますか?
正解は——
一見すると、全く事故が起きそうもないですよね?
けれど、こういった場所では同じ景色や道路の状態が続くと、ある意味注意力が散漫になって、思考力が低下。
次第に眠たくなってしまい、気が付いたら単独事故となってしまう危険性が実は高いそうです。
同じような事故を、以前神奈川県保土ヶ谷の国道16号線沿いに住んでいた時に見たことがあります。
そこはちょうどまっすぐの1車線が続いていて、信号もなければ、交差点もない区間。
早朝5時頃にものすごい爆音が外から聞こえてきて、慌てて起きて、現場を見に行ったところ——
一台の車が縁石に乗り上げて横転していたのです。
事故原因は、居眠り運転。
きっと早朝でただでさえ寝ぼけているのに、注意する必要がないようなまっすぐな道がずっと続いていたから、つい眠たくなって意識が飛んでしまったのかもしれません。
このように、脳は思考化が低下するような状況が続くと、次第にスリープ状態になる特徴があります。
つまり、もしあなたがノートを取っている時に
「つまんない……」とか
「ねむ〜い……」
「めんどくさい……」とか感じていたら、
それは脳からのSOS信号なのかもしれません!
脳にとってつまらないノート取りとは?
話をノート取りに戻すと、トニー氏の世界中の企業や教育機関でノート法を調査したところ、95%の人がいわゆる脳にとってつまらないノートの取り方をしていたことがわかりました。
つまらないノートの代表は直線的な形式で字を書いていくこと——つまり、箇条書きです。
話していたこと・黒板(ホワイトボード)に書いてあることを、ただ直線上に書き写すだけ。
さらに文字や記号を黒や青などの単調な色使いで書いていて、前後のつながり・関係性がパッと見てわからない。
こういったノートを書いていると、先ほどのまっすぐな道路の運転と同じように、脳は退屈し始めて、興味を失って、眠ってしまうのです。
そんな状態で記憶に残すことはとても困難だということは、皆さんも容易に想像がつくと思います。
いかがでしたでしょうか?
皆さんのノートの取り方は、箇条書きスタイルでしょうか?
そのスタイルで楽しく勉強ができていたり、創造力が発揮できていたり、情報を整理できていたりするのであれば、そのやり方はあなたに合っているので、続けた方が良いかもしれません。
ただ、もし現時点で
ノート取りがつまらない。
勉強に費やした時間に対して、全く学習効率が上がらない。
本を読んで学んだはずのことを、すぐに忘れてしまって活用できない。
そんな悩みを持っている方がいましたら、今一度ノートの取り方を考え直す絶好の機会です!
次回は、概要編の最後でマインドマップの特徴についてお届けします!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!