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【歴Pro】幕末になぜコレラが流行したのか?~ドラマJINを改めてみて疑問に思ったこと~

こんにちは、おかちゃんせんせいです!

昨日、大人気ドラマJINを久しぶりにAmazon Primeで見ました。
放映当時、妻とよく観ていましたがそれ以来かもしれません。

何気なく見たいと思って見ましたが、
今回みかえしたことで改めて感じたことがあったため、ブログに書くことにしました。

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【まとめ記事】

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ドラマJIN

ドラマ放映当時17年前には感じなかったこと

JINについては今更詳しく書くこともないので割愛しますが――
あらすじについては下記の通りです。

ある事件をきっかけに江戸時代へタイムスリップしてしまった現代の脳外科医・南方仁(大沢たかお)が、満足な医療器具もない中で幕末の人々の命を救ったり、その医術を通して幕末の英雄・坂本龍馬(内野聖陽)らとの交流を深めながら、公私に渡り支えとなる橘咲(綾瀬はるか)や吉原の花魁だった野風(中谷美紀)らと共に、自らも幕末の動乱に巻き込まれていく壮大なヒューマンストーリー。

JIN テレビ番組あらすじ より引用

自分が歴史が好きで、妻が綾瀬はるかが好きなのもあって夫婦でハマったドラマ。

ドラマ放映時は次の展開が気になり観ていた感じでしたが、
今回は何気なく流し見してみてフッと疑問に感じたことがありました。

それは、
なぜ幕末になって日本でコレラが流行ったのか?
です。

それ以前では世界的にみても記録に残っていないのに。

そこで軽くではありますがネットで調べてわかったことを整理してみます。

時系列順に並べてみる

まずは、日本を中心にして、時系列順に出来事を並べて整理してみます。

  • 19世紀にインドのガンジス川河口域を発生起源として世界中に広がったと言われている。
  • 文政5年(1822)8月から10月下旬にかけて西日本(特に大阪)で広がる。
  • 1854年にイタリアのパッチーニがコレラ菌を発見。
  • 安政5年(1858)夏頃に長崎で流行が始まり、7月には江戸でも感染者が出る。

まず、①のポイントになるのがインドから流行したということ。
この当時のインドは18世紀からイギリスによる支配を受けていました。

続いて、②の頃の日本は、諸外国の船が頻繁に来航するようになり、トラブルが続出していた頃でした。
そのため、1925年には異国船打払令が出されるほどでした。

②から30年後にイタリアでコレラ菌が発見され、そのあとドイツの細菌学者ロベルト・コッホによって独立してコレラ菌が発見されたとされています。
このことで、細菌によって病原菌が広がる細菌説が強く支持されるようになり、脚気も最初は細菌によって引き起きているとされていました。
明治時代にあった日清・日露戦争には戦死ではなく、脚気で3万人以上の方が亡くなってしましました。
そのうちのほとんどは、細菌説を信じていた軍医・森鴎外のいた陸軍内での死者。
それに対して、細菌説ではなく、脚気は食べ物が原因であることを見抜いた海軍軍医の高木兼寛によって、海軍では脚気による死者はほとんど出なかったと言われています。

最後の④のポイントは、江戸でもコレラ菌が大流行とされていた頃は、1853年のペリー来航以降外国船がより多く日本に来航するようになっていました。

こうやって時系列にならべてみるとわかるのは――欧米諸国の関与が流行の火種になっていること。
これまで世界各地でまったく流行していなかったのに、19世紀になってから途端に流行するようになったこと。

それまでそういった症例がほとんど記録に残っていないことからも、明らかに人為的な何かが関与しているとしか・・・。

特に19世紀以降の戦争が起きた引き金は、大義名分を自作自演でつくって、漁夫の利を得ようとした意図があったことをひしひしと感じます。
アメリカ大陸での先住民インディアンから土地を奪った手口や、インドでイギリスが自国民同士を争わせた手口も。

火のない所に煙は立たぬ、とはまさにこのことです。

おわりに

この疑問を思ってから、今度は20世紀少年を見たくなって見てみました。

あれこそ、マッチポンプの手引書にような内容ですよね。
英雄・神だと思われていた”ともだち”が、実は自作自演で伝染病による大量殺戮を繰り返し、それを主人公であるケンヂになすりつけていただけでした。

マッチポンプ――自作自演が見破りにくい理由は、全部が嘘ではないことです。
一部の真実によって、残りの大半の嘘が覆い隠されてしまい、すべてが真実だと錯覚しやすくなります。

そして、うまいこと感情を揺さぶる報道をすることによって、真偽や現状について考える思考を麻痺させる。
感情を揺さぶる有効な方法は、自国民愛を利用したり、不安や恐怖を煽ったりすること。

そのことがわかっていれば、ある意味冷静に今起きていることが理解できるのではないでしょうか。
そのある意味、練習として歴史からそういったことを学ぶのはとても意義があることだと私は考えています。

正しい・間違いの二極だけで物事を考えずに、現状把握をまず意識するように日常生活を過ごしていきたいものです。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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