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【大事なこと】現実問題を解決する上での悪手は一面的な解決策を講じること

こんにちは、おかちゃんせんせいです!

先ほどたまたまネットの記事をみていたら、
奄美大島でマングース「根絶」 環境省が宣言へ ハブ対策で導入失敗
という記事を見つけました。

この記事の背景について環境問題に関心のある方はご存じかと思いますが、よく知らない方向けに同記事本文からマングース問題の背景について引用します。

環境省によると、フイリマングースは南アジアに分布している。日本には毒蛇のハブやネズミの駆除目的で導入され、奄美大島には1979年、30匹程度が持ち込まれた。

 だが、ハブが夜行性であるのに対しマングースは昼間に行動するため、ハブ対策としての効果はなかった。希少な在来の動物などを捕食して分布を広げ、2000年には島内の生息数が約1万匹にまで増えた。一方、国の特別天然記念物のアマミノクロウサギなど一部の絶滅危惧種は、01~02年ごろには生息数がマングース導入前の2割程度になった。

つまり、簡単に言うと、
机上の空論上での安直な解決策を講じて、それが逆効果に終わった
という話です。

こういった話は全然珍しいことではなく、

・小中高にあった焼却炉を全廃する
・水害対策のために堤防をつくる
・国立公園で絶滅危惧種を保護する
・エネルギー問題のために太陽光パネルを設置する

といったことも、あくまで表面的な問題を解決しようとして講じられた・講じられている施策ですが、どれも実際には逆効果または別の問題を引き起こしていることも少なくありません。

たとえば、
焼却炉をなぜ撤廃したのかというと、

ごみ焼却時に主に小型焼却炉から出るといわれている猛毒物質のダイオキシンが、児童・生徒の健康に悪影響を及ぼす恐れがある。
その対策として、文部省は全国の国公私立の小中高校などにおけるごみ焼却炉を、原則として全廃する方針を固めた。

という背景があります。

ダイオキシンという言葉をご存じの方は多いと思いますが、
実際にはダイオキシンとはあくまで総称であって、正式にはダイオキシン類といって現在確認されているだけで約200種類あります。

そのうちで毒性があるのは29種類と言われています。

そのため、上記方針におけるそもそもの疑問点は2つ。

  • 焼却炉から排出されている物質に関する調査はされているのか?
  • 実際に焼却炉から出たダイオキシンによる健康被害は報告されていたのか?

インターネットで調査した限りではありますが、
上記2つに関して明確にYESと答えれるような情報は見つかりませんでした。

調査も健康被害報告もないのに、政府が率先して方針を固める。
現状把握をしっかりしないで、
目の前の問題だけをピックアップして解決しようとした

という構図は、マングース問題と酷似しています。

実験環境だったり、
机上の空論上であったりすればあたかも最適解のように思えます。

けれど、現実では表面的な一面だけの問題を解決しようした施策は、取り返しのつかない別の問題を引き起こしてしまう危険性がMAXなのです。
なぜなら、物事はいろんな要因と複雑に繋がっているので、目に見えているだけ・認識できているだけの問題はまさに氷山の一角にすぎないのだから。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

大事なこと

ニュースを見るときには、ニュースで伝えていないことに意識を向ける。

参考文献

現状把握を把握するということは、まず全体像を把握すること。
そのために大事なことを学べる本といえば、
象の鼻としっぽ
一択です!

難しい用語はなく、事例とイメージ図についてわかりやすく書かれていて、自分自身の日常生活で置き換えて考えやすい良本です。

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