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【MM小冊子】わからないからはじまる人生もある~5.わからないときはわからないって言っていいんだ!~

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【MM小冊子】わからないからはじまる人生もある~4.答えはどんなときでにもやっぱり自分の中にあった~

わからないときはわからないって言っていいんだ!

きっかけ

主人公:Kさん

Kさんとの出逢いのきっかけは、共通の知り合いのMちゃんがご自身のお店で開催してくださった私のマインドマップ講座でした。

ご夫婦で参加してくださって今でもご一緒させていただく機会がありますが、当時はMちゃん以外の共通の知り合いが誰もおらず、その中でもご縁をいただけたことがとても有難いです。

Kさんが参加してくださった講座のときは、他の会場では見られない現象が起きていました。
それは、描くスペースがないくらい机の上が食べ物で毎回一杯になる現象で。
すごくリラックスした良い雰囲気の中で毎回講座をさせていただいたわけです。

そんな中、基礎コースの次の応用コースで半数の方があるキーワードの話でフリーズしてしまいました。
それが、基準という話です。
基準という言葉も、その言葉の意味自体も知らない方はほとんどいないくらいメジャーな言葉だと思うのですが――

「今回のコースのキーワードは基準です」

というフレーズを私がいった瞬間のKさんや他のみなさんの「基準!? なにそれ!」みたいな表情はとても印象的でした。

そして、実際に『学校』をテーマに描いてもらったとき、Kさんはブランチが広げることができているのに何故か苦しそうな顔をされていました。

「何か悩んでいるんですか?」

「いやぁ、実はまったく描けなくて・・・」

「Kさんが描けないんなら、それでいいんじゃないですか?」

「え、いいの!?」

このときのビックリしたKさんの表情は、本当に意外だったみたいで驚きに満ちていたのです。
毎回同じパターンですが、私は相手の方の驚きの声と表情をよく覚えているようです。

その後

ここまでの話は私も覚えていましたが、そのときKさんが感じたことについては最近ご本人からお聴きしました。

その内容とは、わからない時はわからないっても言ってもいいんだとこのとき初めて感じられたみたいです。
その体験をするまでは、わからないことがあっても聴けなかったし、わからない態度も出来る限りしないように心掛けていたそうです。

しかし、わからないということにOKを出せるようになってから、わからないときには「意味がわかりません」って言ってくださったり、言わなくてもそのわからないオーラを前面に出してくださるようになったりました。

確かに、あのときからKさんは自由に表現するようになっていたし、魅力発見会議ではKさんならではの能力をバリバリ発揮してくださるようになり、今ではその瞬間に立ち会えることが私自身の楽しみにもなっていました。

ポイント

今回の事例のポイントは、小冊子のテーマにもなっているわからないです。

冒頭部分でも触れましたが、わからないって何かを学んだり、気づいたりする上で最も重要なきっかけになると、Kさんの話を聴きより一層その想いを強く持つようになりました。

講座の最中でよく見受けられる光景が、わかったつもりのまま話を終わらせてしまっている方々です。

「以上、これまでの内容でわからないこととか、不明点はありますか?」

と質問してみたとき、明らかに表情を見る限りではわかっていなそうなのですが、周りを見渡して口では「大丈夫です」と仰っるという……。

そして、やっぱりそこまでの内容を実践してみると、わかっていなかったことが露呈するのです。
しかし、それでもご本人はそのことを同じグループだった方からフィードバックを受けても、「わかったー!!」と言ってそのまま……。
あとから、どんなフィードバックを言ってもらえて、何に気が付いたのか確認してみると……実はわかっていなかったという。。。

このことは何も珍しいことではなく、全国どの地域に行っても必ず見られる光景なのです。
とかいう私自身も、実はそもそも学びにいってもその場で質問することは、マインドマップ講座を習得するまではほとんどありませんでした。
そして、自分のことを省みても、話を聴いただけではやっぱりわかっていないことがほとんどだったように思います。

でも、そのことに気付いたときに、1つの重要なことに気付きました。
それが、そもそも講師の方が言っている「わかっている」「わからない」という状態は、どんな状態を指すのか?が不明瞭だったということ。

聴いた内容を飲み込めたと感じたかどうかの基準は大まかに2通りあり、まずは記憶しているかどうかの基準の場合。
そうではなくて、聴いた内容を基にその通りに行動できるかどうかがわかっているかどうかの基準の場合もあるかもしれません。
仮に後者の基準を採用していたとき、やり方を伝えただけで果たしてわかっているという状態になるのでしょうか?

すでにその行動をしたことある人なら別ですが、行動をしたことがない人や行動できていない人からすると、わかっていない状態なのはむしろ当たり前なのではないでしょうか?

それなのに、「わからなければちゃんと質問してくださいね」ということは、それこそ余計に相手をよくわからない状況にさせてしまっているかもしれないのだと、自分も伝える側になってようやくわかってきました。

あなたは普段わからないと感じたとき、どんな感情を抱き、その後どんな行動をとりますか?

【MM教室】第7回(活用編)マインドマップの活用事例その2〜ver. 自己分析②〜

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