自分を活かして 相手を活かして 今を活かす

妄想講演会 第1回「歴史」

「歴史が嫌いな人が多い」
という事実。

みなさんはどうですか?

主な理由は、
つまらないから
という人がほとんどだと思います。

つまらないと思っている人のほとんどは
歴史=暗記科目
だからと答える。

さらに、暗記科目だから、
知ってても社会に出て役に立たない
という発想にもなりがち。

でも、本当に役に立たないのか?

歴史の必要性について、
勉強とは別に考えたことはありますか?

『歴史は繰り返す』
と言われていたりするけれど、
ではなぜ繰り返すのでしょう?

わかりやすい争いの歴史だけではなくて、
時代の変わり目には
必ずなんらかの勝者の意志が絡んでくる。

これは、日本でいう縄文から弥生への移行も同じ。

もちろん世界も同様で、典型的なパターンの一つは、アメリカの開拓時代。

開拓者があたかも素晴らしいことをしたかのように語り継がれているけれど、漁夫の利を狙っただけのただの侵略行為。

そして、これと同じようなことが幕末から明治にかけて行われ、今も続いています。

そういった世界中で繰り返されている歴史に興味があると、日々のニュースで流れていることを客観的に受け止めることができるようになります。

ところが、起きている出来事を自分で考えることもせず、その事実に気付かずにいると情報操作に踊らされることになるので注意が必要。

つまり、何が言いたいかというと、歴史に興味を抱かせなくすることが、歴史の授業の裏テーマだと私は考えています。

今語られている歴史は勝者の歴史
とも言われている。

ということは、勝者・権力者にとっては敗者の歴史が語り継がれることが、とても都合が悪い。
個人的には、勝者を正義にしている出来事や、授業ではさらっと流すところが怪しいと考えています。

たとえば、桃太郎の鬼退治や邪馬台国から大和朝廷への移行期にある空白の一世紀。
縄文より弥生の方が素晴らしい・文明が発達したというイメージが、江戸より明治の方が良いイメージとパターンはまったく同じ。
など。

歴史はどうせ作られたものだから、覚えても意味がない、興味がない。
と安易に考えてしまうのは、とても勿体ない。

その作られたものの意図を探ってみると、必ず綻びが見つかるものです。

私のイメージでは、権力者は名探偵コナンの黒の組織だと思っていますので。
なんせ何度も何度もコナンに邪魔されているのに、その存在にほとんど気付いていない。
平気で車種が特定できる車に乗って、黒尽くめという目立つ服を着ているくらいですから。

そして、その気付いた綻びは、今この時代、あなたたち日常生活の至る所に潜んでいることに気付くでしょう。
強者や勝者が強く主張することには、必ず別の意図がある。

歴史を学んでいれば、同じようなケースが過去にもあったことに気付くはず。

気付けば行動が変わる。

どうしたらいいか、どうしたいのか。
冷静に自分で考えることができるようになるのです。

わかりやすい例で、2011年3月11日の東日本大震災の直後、あまりにも露骨にがん検診を促進するようなCMが流れていました。

あのときは非難が殺到して、すぐに流れなくなったけれど。
つまり、権力者としては不安を材料にしてがん検診を受けさせたかったのでしょう。

この構図、今世間で騒いでいることにも当てはまると思いませんか?

結局、震災の被災地は放射能汚染で人も住めないところもあるとか言っていたけれど、被災地にいる人がほとんど。

東北の方々があのときから今までで、バタバタ倒れてますか?

また、原爆を落とされた広島・長崎でもそう。
世界でいうと、チェルノブイリでもそう。

今でも生物が住めない環境ですか?

相手の意図が読めないと、一方的な報道に踊らされ、不安や恐怖に駆られる日々を過ごすことになります。

今回は歴史という切り口で話をしましたが、大事なことは伝わりましたでしょうか?

なにも歴史の勉強を勧めたいわけではありません。

当たり前になっている日常生活に関心を持ってみてください。
まずは自分で考えてみる習慣を持ってください。

その時に、不安・恐怖を煽るような話が入ってきたら、今回の歴史の話を思い出してみるのです。
そうすれば、あなたならきっと周囲に流されることなく、自分がご機嫌で過ごす道が開けるはずですから。

誰かの歴史、物語ではなく、
わたし自身の——あなた自身の物語を生きていきましょう。


ご清聴ありがとうございました。

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