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【MM小冊子】ナチュラル・ヴォイスに耳を傾ける〜はじめに〜
まずは描いて脳の見える化をする
心の声を聴くためには、まずは自分が普段どんな思考パターンをしているのかを把握する必要があります。
把握するためには、話し合っているだけでは不十分になりがちです。なぜなら、話し合っただけではいつまでも覚えておけないので、忘れた時に見直したり、確認したりすることができないからです。
その点、マインドマップはその時点で描いた結果をそのまま残すことができるので、自分の思考パターンと向き合うには最適なツールとなります。
マインドマップを描くとき、毎回テーマを決めて描いていくのですが、描くときのポイントは3つあります。
1つ目は、『時間を決めて描く』です。時間を決めて描かないとどうなるかというと、考え込んでしまい、普段意識している言葉やイメージしか浮かんでこないからです。
では、考え込まないようにするためにはどうすれば良いかというと、2つ目の『リズムに乗って書き出す』がポイントになってきます。
リズムに乗って書き出そうとすると、書いているうちに浮かんでくる邪念を消し去ることができるからです。たとえば、書いているうちにどんな邪念が浮かんでくるのかというと、
「こんなこと書いて、他の人に変に思われたらどうしよう?」
「この言葉は、このタイミングで書くとおかしいかも…」
「もっとふさわしい言葉はないかな?」
などといった普段自分自身を制御している言葉が、考え込んでしまうといつも通り浮かびやすくなってしまいます。そうなると、自分らしい言葉というよりも所謂一般的な言葉しか浮かびにくくなるので要注意です。
ちなみに、リズムに関する記事はこちらでも書いています。
【お勧め情報】日常生活を楽しむヒント!オノマトペを使った言葉の響きでカラダに落とし込む
3つ目は『描きながらいろいろなことを同時にしようとしない』です。
たとえば、描きながら整理しようとしたり、理解しようとしたり、わかろうとしたりしないこと。
これらはだいたい無意識でやってしまいがちで、この状態になっている方は間違いなく頭の中がパンクして書けないパターンに陥ってしまいます。
マインドマップをかいている人で陥りやすいパターン
他にも、実際にマインドマップをかいている人で陥りやすいパターンがあります。
それが、かいただけで整理されたという錯覚を起こしてしまうパターンです。
確かに、マインドマップの心得を理解して描いてある紙を見ていると、箇条書きよりも脳が受け入れやすい形で描かれているのでわかったつもりになりがちです。
そう錯覚するとどうなるかというと、間違いなく見直すことはありません。
脳に長期記憶として定着させるためには、繰り返し見返すということが必須条件です。このパターンになってしまうのも、前章でお伝えした『一発癖』によるものです。
一回整理しただけで大丈夫だと思い込んでしまう一発癖は、このように学びの機会には大きな弊害に陥るパターンを生み出す可能性が高いので要注意です。
つまり、この『Draw』の段階ではまだ整理されているとはいえないので、学びのレベルはまだ5%程度です。
重要なのは、むしろこれ以降のステップになりますが、マインドマップを描いている方の大半は、この段階で終えてしまっている場合がほとんどではないでしょうか。
この段階で止まっている方は、一番美味しい・楽しいところを味わえてはいないので、是非これ以降のステップを味わっていただきたいです。
会社で仕事をしていると、よく「話を聞く時にはメモを取りなさい」という話を聞きます。
ただ、当然のことですが、書いただけで覚えることができるわけでもなく、仕事で活用できるわけではありません。
ただ言われたから書くという意識では、
「上司に言われたから・・・」
「書く姿勢を見せないと怒られるから・・・」
という想いだけが、より記憶に定着してしまいます。
意識の大切さはこちらの記事でも書いてありますので、チェックしてみてくださいね。
【お勧め情報】そのレッスンには人を動かす力がある!奇跡のレッスン次回は、次のステップ『Share(描いたものについて話す)』をお届けします!