こんにちは、おかちゃんせんせいです!
連日科学的根拠の話題が続いていますが、今回はぼくがデータとして信頼できるものと、これから調べてみたいことについて書き残しておきます。
科学的根拠って何?まず、ぼくがデータとして信頼できるというか参考にできるデータは、限られた条件で行われた実験から得られた科学的根拠よりも、疫学的検知から得られたデータです。
そもそも疫学という言葉は日常生活ではあまり聞きなれない言葉ですが、下記のように定義された言葉になります。
疫学とは、「明確に規定された人間集団の中で出現する健康関連のいろいろな事象の頻度と分布およびそれらに影響を与える要因を明らかにして、健康関連の諸問題に対する有効な対策樹立に役立てるための科学」と定義される。疫学は健康に関連するさまざまな事象の頻度や分布を観察することを目的にするため、対象は一人の人間ではなく集団であるが、集団の特徴(集団の定義、年齢、学年、性別)やどの時点を調査対象とするかを明確に規定した上で事象の頻度や分布を調べる必要がある。また、事象に影響すると結論付けられた要因を除外、軽減する対策を講じ、除外後の効果を公衆衛生的に考えるのは疫学の社会的意義である。
歴史上の事例では1854年、ロンドンにおけるコレラ伝播様式の解明や、1950~60年代、イギリスでの追跡調査による喫煙と肺がんの因果関係の解明などへの貢献が挙げられる。
日本疫学学会Webページより引用
簡単に言えば、実験などで得られた学問上の原理・理論を大事にしている学理学に対して、実際に起きている現象に着眼を置いているのが疫学。
疫学的検知からすれば、以前書いた記事のように筋肉が20歳を境に衰えるという考察は限定的過ぎると思う。
【モヤっと】20歳を境に筋肉は衰えていくのか?実験で得られた結果については、制限された条件のもとで言えることであって、拡大解釈するのはあまりにも危険だと感じています。
例えば、マスクをすることでウイルス感染が予防できる実験的データがあったとしても、1年以上も毎日マスクをつけ続けたことによるリスクに関しての情報は、ほとんどTVなどで取り上げられることはありません。
データを解釈するためには単純に効果効能だけに着目するのではなく、期間・時間軸・対象人数・種類などの条件を特に気にした方が良いです。
「科学的に実証された」とか「有名な○○大学の××教授が言ってるから」とか言う曖昧な発言は、聞き流すことをお勧めします。
だからこそ、世間的にあまり知られていない疫学にスポットを当てて、複数回に分けて情報を発信していきたいと考えています。
ひとまず、今回はさわりのみ。