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【ゲームから学べること】テイルズオブアライズvol.3_疑心暗鬼による支配

こんにちは、おかちゃんせんせいです!

今回は現代社会にも垣間見られる支配社会の一つである
疑心暗鬼による支配
から学べることについて、テイルズオブアライズの物語を例に紐解いてみます。

※ネタバレ注意※
前回はこちら。

【ゲームから学べること】テイルズオブアライズvol.2_強制労働による支配

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シスロディアの支配社会「疑心暗鬼」

次の舞台であるシスロディアとは?

カラグリアを解放したアルフェンたちが、次に向かうことになったのは「輝き宿る国」を意味するシスロディア。

光の星霊力が豊富なダナ五領の一つで、領将ガナベルトが支配しているこの国は、カラグリアとは真逆な環境で雪と針葉樹に覆われた寒冷の山地。
首府シスロデンで光の星霊力を集めている影響で、時間帯を問わず常に夜のような状況になっている。

そんなシスロディアから助けを求めてやってきたリンウェル。

彼女の話からシスロディアの内情を知ることができるわけですが、、、
シスロディアでは反乱分子がいないかどうか、ダナ人同士が互いに監視しあっていて、少しでも疑いをかけられると密告され強制収容されてしまう環境下にあることを知る。
さらに、密告したら褒美をもらえるから、相手が同じダナ人であっても平気で密告する人も少なくないから、「相手がダナ人であっても信用できない」というのが、シスロディアの常識。

そうやって誰も信用できないように互いに疑心暗鬼にさせることで、仲間同士で結束し、反旗を翻そうなんて考えが起きないように仕組まれている社会が、シスロディアでは形成されている。

シスロディアに入ってすぐに、生き別れていたジルファの息子であるロウが、ダナ人を取り締まる組織に加わってダナ人を捕まえているシーンに遭遇。

ジルファのことが信じられない状態になっているロウは、父親であるジルファを捕まえてしまいます。

一度信じられなくなるとその想いに拍車がかかってしまい、相手に寄り添う余裕もなくなってしまうのが疑心暗鬼の怖いところだなって、そのシーンをプレイしているときに感じました。

人間関係で一番怖いのが疑心暗鬼になること

シスロディアでの現状を知れば知るほど、あるアニメのことを思い出してしまった。

同人ゲームが大人気のためアニメ化もされている
ひぐらしの鳴く頃に。

結構内容がエグいというか、グロテスクなシーンが多いので子ども達には勧めることはできないのですが、、、

雛見沢症候群という病気を発症してしまうと、疑心暗鬼がどんどん悪化して相手をだんだん信じれなくなり、自他に対して破壊行動をとるようになってしまう。
それによって惨劇が繰り広げられることになるという話がメインなので、見ていて正直ハッピーな気持ちにはとてもなれない。

けれど、個人的には漫画やアニメでひぐらしの鳴く頃にを一通り見てみて、人間関係で疑心暗鬼になることが何よりも怖いこと。
そして、その疑心暗鬼に打ち勝つためには、誰かにまず相談して、自分一人で抱え込まないことの大切さを学びました。

そのことを一番痛感したのが、罪滅し編後半。
主人公・前原圭一が別の世界で自分が親友である竜宮レナや園崎魅音を、疑心暗鬼の末に殺してしまったことを思い出すシーンがある。

あることがきっかけで相手の好意に対しても悪意を感じるようになってしまい、ありもしないことを思い込むようになってしまい、精神暴走の末二人を殺した後に自殺してしまう。

しかし、そんな錯乱していた圭一に対して、死ぬ直前まで好意的な態度をとってくれていたレナの存在を思い出すことで、いまの世界で疑心暗鬼に陥っているレナに対して仲間と共に向き合っていくシーンが描かれています。

自分を信じ、自分で何を大事にするのかを考える

疑心暗鬼の根底にあるのは周りが信じられない、というよりも、自分自身をそもそも信じることができていないことが要因になっていると私は感じました。

自分自身を信じることができないから、自分の威厳・存在をなんとか保とうとするようになる。
すると、周りの目が気になってしまい、周囲の人間の欠点や短所ばかりが目に留まるようになり、相手を貶めることで自分が優位に立とうという思考になっていく。

その成れの果てが、相手の浮気を理由に離婚・別れるという結末。

相手がどうこうの前に、自分から変えていかない限りは——自分を信じて相手を信じることから始めない限りは、相手への認識だって変わることがないし、逆も然り。

アライズではそうなっていくために大事なことについて、カラグリアの解放グループのリーダーであるジルファがシスロディア市民に向けて語ってくれました。

過ちに気付いたら、本当は何を自分は大事にしたいかを考えることを。

そこには相手や周りがどうとかは関係なく、自分で考えることの大切さをジルファは訴えは、シスロディアの市民に——そして、ジルファの息子であるロウの心に強く響き、シスロディアの支配という壁を壊す火種となっていきます。


おわりに

ジルファは記憶喪失の主人公アルフェンにとってどう生きたいかを常に問いかけてくれた師匠的な存在であり、道標となる存在でした。

けれど、シスロディアでジルファは殺されてしまい、アルフェンは序盤で突然支えとなる存在を失うことになります。

今まではジルファについていけば何とかなる。
彼からまだまだ学びたいことがたくさんあると思っていた中でのジルファの死は、結果的にアルフェンが自分はどう考え、どう行動し、何を大事にして生きていきたいのかに向き合うきっかけになって。

その態度・姿勢が、自分の父親を死なせてしまった罪悪感に陥っているロウにとって、それでも前を向いて生きていく力になり、ロウはアルフェンたちと一緒に旅をすることを決心することになるのです。

疑心暗鬼になっている時こそ、
本当は自分は何を大事にしたいのか?
を自分でまずは考えてみることが大切ということを、シスロディアの章では改めて体感しました。

疑心暗鬼に陥っている時には、なんらかの意図によって思考操作されている可能性もあることも。
つまり、疑心暗鬼な状態が本心ではない、ということです。


自分はいま疑心暗鬼に陥っているかも・・・
と感じる方は、ぜひ上記でリンクを貼ったジルファの演説動画をまずは観てみてほしいです!

そして、その上で自分が感じたことを大事にしてみませんか?



最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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