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【MM小冊子】カレーライスから閃いたツールの活かし方〜4.ツールを使い分けることができているか?〜
どんなに避けていてもいつかは始めなければならないこと
これまで大前提・前提となる話についてお伝えさせていただきました。
ここまでは概要みたいなもので、大事なのは実際にツールを実践し続けてみるという行動をとること。
その上で、今すぐしなくても良いけれど、いつかは始めなければならないことについて共有させていただきます。
それは現状把握です。
この話は創造コース以上受けてくださっている方にとって耳にタコができるぐらいきいているかもしれませんが、それくらい大事なことだとぼくは捉えています。
とにかく行動だけをしてきた方や、人のアドバイスにそのまま従ってきた方にとっては特に必見の内容です。
ぼくのイメージする『現状把握』は、「今自分が何を大切にしていて、何が必要だと感じているのか?」「今自分がどんな状況におかれていて、どんな感情を味わっているのか?」を確認することを指します。
これを他の人の視点で見ると、実は全く逆の状態だったということも少なくはありません。
時々相談を受けるとき、多い悩みの一つとして「上司(師匠)からこうした方が良いと言われたんですが…」という話があります。
よくよく話を聴いてみると、上司(師匠)の方がやってきた現状や価値観をそのまま相手の方に当てはめてしまっていることがほとんどのようです。
そして、お互いの想いを分かち合うこともしたことがないという。
このような状態で本当に相手にとって必要なアドバイスができるでしょうか?
逆に言えば、自分の想いを伝えていない状況で相手に自分のことを理解してもらえるでしょうか?
どちらかが原因ではなくて、どちらも原因だったりすることが多いようなので、まずは相手のことをどうこう思う前に自分のことをよく知ることが大切になります。
相手のことがわかっているという幻想を抱きやすい
なぜ現状把握について強調するかというと、ぼく自身もそのことでハッと気付かされたことがあったからです。
ぼく自身がマインドマップ講座を受講した2011年2月に、話は遡ります。
これもよく講座で話すことなのですが、このときのことがマインドマップを大切な人たちにお伝えすることを決めるキッカケになりました。
詳細については他ページを見ていただきたいのですが、マインドマップを使えるようになりたかったぼくは、講師の方が言っていた以下の2つのアドバイスを素直に実践することにしました。
- 21日間連続してマインドマップを描く。
- 5人以上の人に描いたマインドマップをシェアする。
早速講座が終わって帰ってから一日目のマップを描いて、その数日後にまずは妻に描いたマップをシェアするとともに描き方を伝えて、一緒に自己紹介マップを描いてみることにしました。
ぼくの中では、「もう結婚もしているし、お互い新たな発見もないし、自己紹介という内容なら当たり障りがなくて良いかな」という思惑があってのことでした。
描き終わって、まず妻がぼくのシェアをきいたあとにマップを見て、
「こういうこと大切にしているよね」
と、とても共感してくれている様子でした。
ところが!
ところが一方、ぼくが妻のシェアをきいたあとにマップをよくよく見てみると、当時ぼくが彼女にとって大切だと思ってやってきたことが一つも書かれていないという!?
むしろ、そのぼくがやってきたことが全部妻にとってはNGだったという衝撃の事実が発覚!!
要するにそのときわかったのが、ぼくの価値観をそのまま彼女に確認することなく当てはめていたということ。
ぼくはショックで済みましたが、彼女にとってはそれだけは済まなかっただろうことが容易に想像できて唖然としました。
この『自己紹介マップで衝撃事実発覚事件』をキッカケに、
『もしかしたら他の大切な友人に対しても同じようにぼくの価値観をそのまま押し付けてないかな…』
と思うようになり、それを直接確認する目的ではなく、一緒に楽しんでマインドマップを描いてシェアすることで、お互いの大切なことを共有することを目的としてお伝えするようになったことが、ぼくにとってマインドマップを描き続けお伝えしていく原点になったのです。
この事件以来、特に最近ではお互い今何を大切にして行動しているのかをほぼ毎日確認するようになり、コミュニケーションのギャップはかなり激減して、絆がより一層深まっている感じがしています。
このように、「相手のために!」という想いを持って行動をすることはとても素晴らしいこともあるのですが、ぼくのときのように相手のことをわかっているつもりで確認せずに行動を起こすと、むしろ逆効果になることもあります。
まずは、お互いが今どんな状況で、どんなことを大切にしているのかを確認し合える機会を作ることが、お互いが理解して分かち合えるようにするためには必要不可欠です。
そのことを身をもって体験したことが、ぼくの活動の原動力になっているのは間違いありません。
現状把握が意識して実践できにくいのはなぜか?
では、なぜぼくのように自分の現状把握ができない事態が起きたのでしょうか?
その主要因として、自分と向き合う時間を全く作っていなかったという事実があります。
そもそも自分のことがよくわかっていない状態で、相手のことをわかったつもりになっていたようです。(とんでもない話ですね。。)
反省すべきところはまだまだたくさんありますが、そのことに気づかせてもらえたおかげで今の自分に活かせていることがたくさんあります。
実際に現状把握の大切さを実感しだしてから、いろいろ自分にとって活かせるために色々試行錯誤していますが、その中でわかったことは「ぼくらは現状把握を普段から当たり前にしてきている」ということです。
たとえば、旅行に行くとき。
行き先や泊まるところをあえて決めずに一人旅をするときにでも、必ず事前にやることがあると思います。みなさんは事前に何をしますか?
ぼくだったら、まずは旅行に行くために必要な準備をしたり、計画を立てたりします。
不足しているものがあれば買いに行ったり、事前に予約が必要なことがあれば前もって手配したり。
友人と一緒にいくときには、誰と一緒に行って、どんな経験を一緒に共有したいかを話し合ったり、当日の集合時間や場所を決めたり。
この計画を立てているときが、本当に楽しいんです♪
こういった計画を立てるのに必要になることを確認することが、所謂『現状把握』です。
旅行で必要になることは、たとえば費用・季節・交通手段・宿泊・食・名所などの情報ですが、そういった情報をパンフレットや雑誌、ネット、TVなどで入手すると思います。
これがたとえば海外旅行初心者の場合は、どこでどういった情報を手に入れればいいのかがわからなかったり、旅行するまで必要な手続きがわからなくて不安になったり、混乱してしまったりしやすいです。(ぼくのことです)
当たり前になっていること、わかっていると思い込んでいることを改めて知りたい・わかりたいとは思わないですよね?
非日常的なことであれば確認しようとする気にもなると思いますが、そもそも当たり前にしていることを改めて意識することがないと思い込んでいる。
そのことが、現状把握するアプローチを当たり前のことに活用することを困難にしてしまっている、とぼくは考えています。
- 自分と相手の価値観の違いを認識するアプローチを身に付けておく。
- 相手の現状を把握するためには、自分の現状をまず把握する必要がある。
- 現状は常に変わっていくので、日常的になっていることこそ現状に対するアンテナ張りが重要である。
何度もお勧めさせていただいておりますが、現状把握する上で大事なポイントがわかりやすく解説されている本として、『象の鼻としっぽ』を改めてお勧めさせていただきます!
どうしてもコミュニケーションのギャップが起きるのかについて、この本を読むことでその仕組みが理解できます。
もちろん理解できたからと言って、日常生活に即活かすことができるかどうかは別ですが。
けれど、ぼくはこの本を読んで話がすれ違っていると感じているとき、何が噛み合っていないのか直感でわかるようになってきています。
この本は、仕事をしている人だけではなく、みなさんの人間関係を良好に築いていく上でとても参考になりますよ(^^)v