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【学習法】学習する上で重要なこと!キーワードはSourceとResourceの違い(概要編)
リソース化する流れがキーポイント!
まず、ある資源(ソース)を利用可能な資源(リソース)にするために、押さえておいてほしいポイントについて整理します。
ソースとリソースの違いについて、表にまとめてみました。
ソース | リソース |
---|---|
電波 | ラジオの周波数 |
原油 | ガソリン |
鉱物 | 金 |
上表をご覧いただくとわかるのが、ソースの中にリソースが含まれているということ。
では、ソースの中にはリソースのものだけなのでしょうか?
例えば、電波の中には、ラジオで使われる周波数以外にも、波長の長いものと短いものがあります。
原油からはガソリン以外にも、灯油が作られています。
そして、鉱物の中には金以外にも、銀・銅・セレンなどが含まれています。
つまり、ソースの中には色々なものが混在していて、その中から特定のものを抽出していることになります。
ソースの中から不要なものを取り除いて、欲しいものだけを取り残してリソースにする——この過程がとても大事なのです。
情報過多なソースからリソース化するときに有効なアプローチとは?
なので、ソースをリソース化する——ある情報源から自分にとって必要な、欲しい情報を得るためには、先ほどの過程を把握することが重要です。
ただ、闇雲にソースの中から欲しい情報を得ようとしても、混沌した情報の中から探り当てるのはとても困難です。
そういったまとめて考えるとわかり難い場合、有効なアプローチの一つが分けて考えるです。
では、なぜ分けた方が良いと思いますか?
実は、分けて考えた方が良い理由は2つあります。
一つは、分けることによって把握しやすくなるからです。
①祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり沙羅双樹の花の色盛者必衰の理をあらわすおごれるものも久しからずただ春の夜の夢のごとしたけき者も遂にはほろびぬひとへに風の前に塵に同じ。
②祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。
おごれるものも久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前に塵に同じ。
例えば、上記の①と②でどちらの方が把握しやすいと感じますか?
意味の通じるところで分けることで、文章全体が整理され、分かりやすくなります。
もう一つの理由が、分けた方が関連付けやすくなるからです。
以前の記事でもお伝えしましたように、ぼくたちは物事を関連付けて記憶・思考します。
関連付けて分けた方が記憶しやすいというのは、下記の例えると分かりやすいと思います。
0421354561——この数字を暗記しようとするときに、あなたならどのように暗記しますか?
この数字の並びを見て、すぐに「これは電話番号じゃないか?」と認識した方であれば、下記のように分けるのではないでしょうか?
042-135-4561
こうやって小グループに分けると覚えやすくなります。
このように分けて覚えると記憶しやすくなることをチャンク化と言います。
学習とは「ものごとの関連性を習得すること」だと言えます。今まで独立していた事象が、頭の中でつながることが学習の正体なのです。
受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法 池谷裕二より引用
3つの段階に分けて整理してみる
では、ソースのリソース化をするために、下記のように3ステップに分けて考えてみることをお勧めします。
- ソースを決めて全体像を把握する
- リソース化までの過程を段階分けしてみる
- リソース化したものを日常生活で使ってみる
最初のステップでポイントは2つ。
まずは、ソースを何にするのか決めることです。
例えば、ガソリンを得たいと思ったら、何が必要になりますか?
必要になるは、原油(石油)ですよね。
まさか、ガソリンを得たいのに鉱物を探しても無意味ですよね(^^;
スポーツで言えば、真似る対象は誰にするのか?
同級生にするのか、上級生にするのか、先生にするのか?
はたまた、プロ選手か?
もう一つが、決めるための判断材料としてソース候補の全体像を把握すること。
この時に大事なのが、周りの良い悪いという情報に依存せず、できれば自分の目で見て確認すること。
勉強で言えば、参考書や問題集。
勉強ができる人が使っている参考書や問題集を使ったからといって、同じ効果が得られるとは限りません。
2つのポイントを意識することが、ステップ1として大事になります。
次のステップは、リソース化するまでの過程を段階分けすることです。
特に初心者でやりがちなのは、いきなりできる状態を目指してしまい、ハードルが高く設定しまうパターンです。
そうすると、全然上手くいかないので、「自分には合わないかも……」と言ってすぐに諦めてしまいやすくなるので要注意。
この段階分けのコツは、自分が実践できるステップを組むこと。
建物を1階から2階に一気に昇ろうとするとハードルが高いけれど、階段を組んでいけば2階まで容易にいきやすくなりますよね?
それと同じです。
このステップを考えるには、ソースからリソース化まで順番に考えるアプローチと、想定したリソース化から逆算して考えるアプローチがあり、ケースバイケースでどちらかを選ぶと良いかと。
ちなみに、個人的には後者を選ぶことが多いです。
最後のステップは、リソース化したものを実際にすぐに日常生活で使ってみるです。
ポイントは、すぐに使ってみるということ。
例えば、何か学んだことがあれば、できる限り間を空けないですぐさま実践する。
ついついやりがちなのが、学びたいと思ったことをメモしたからと油断して、実践を先送りしてしまうパターン。
メモしたことは記録には残りますが、自分自身の記憶としては定着しません。
体感したときの感動は覚えていても、その時に得た感覚はびっくりするくらい早く薄れていきます。
だから、どんなに遅くても、学んだ日のうちに日常生活でまずは使ってみることがキーポイントになります。
以上、学習したいことを3つのステップに分けて、早速日常生活で実践してみましょう。
初めて挑戦することの方が思い込みが少ないので整理しやすいかもしれませんが、思うように学習できていないと感じることに対して見直してみるのもおすすめです!
では、ソースのリソース化に関して一連の流れを整理します。
2つのポイントを意識する。
- ソースを何にするのかを決める
- 決めるための判断材料としてソース候補の全体像を把握すること
自分が実践できるようにステップを組むこと。
→行動になかなか移せない時には、ステップ1をもう一度見直してみる
どんなに遅くても、学んだ日のうちに日常生活でまずは使ってみること。
→勉強にしても、スポーツにしても、仕事にしても、趣味にしても同様。
まずは、上記一連の流れを自分の日常生活で作ってみましょう。
すると、次第に現状と理想とのギャップがより認識できるようになり、次の一手を考えやすくなります。
3つ目の記事では、上記ステップを実践した方向けの情報を発信しますね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!