こんにちは、おかちゃんせんせいです!
前々回と前回は活用編として、マインドマップの活用事例「自己分析」についてご紹介しました。
マインドマップが自己分析に使えるのは分かりましたが、
クラスメイトと一緒にやることはできますか?
もちろんできますよ。
マインドマップが一番活用できるのがグループワークですから
- 大切な人とのコミュニケーションをより楽しみたい方
- チーム内での団結力をより高めたいと考えている方
- お客様との認識のズレをできる限りなくしたいと考えている方
- 関連部署の連携をより高めたいと考えている方
目次
マインドマップは整理術としても使えますが、コミュニケーションツールとして活用するとよりマインドマップの醍醐味を体感できるようになります。
今回は他者とのコミュニケーションツールとして、マインドマップを活用した事例についてお伝えします。
マインドマップ体験会のつもりがまさかの展開に!?
今回ご紹介する事例は、夫婦関係でマインドマップが活用された事例についてです。
活用された、という表現を使っているのは、別に夫婦関係のことについて焦点を当てたわけではなく、マインドマップが結果的に夫婦関係を見直すきっかけになったから。
そのご夫婦とは、かれこれ10年くらい前からのご縁で、まだ神奈川に住んでいた頃にお二人にマインドマップをお伝えしたことがありました。
場所は以前はよく利用した秋葉原のデニーズで(笑)
講座という形ではなく、マインドマップがどういうのか体験していただく時間だったので、簡単な描き方をお伝えして実際に描いていただいて、シェアするだけ。
けれど、このシェアの時間にまさかの展開が待っていました。
きっかけとなったマップのお題はクリップ!?
ぼくが講座でお伝えするときには、マインドマップを活用するために必要となる情報やワークを先にやります。
しかし、体験の時にはその時間もないので、いきなりワークからスタート。
この時も簡易的な描き方をお伝えした後に、1色だけ使ってマップを描くことに。
お題は、ぼくにとっては毎度お馴染みの「クリップ」。
「なぜクリップなんですか?」
とよくご質問をいただきます。
クリップを選ぶ理由は特にありませんw
ただ、あえて理由をあげるとしたら、あまり深く考えて描くテーマではないから。
考え込んでしまいそうなテーマを最初にやってしまうと、
何も描けない→自分は向いていない
と思ってしまいがちです。
なので、最初に選ぶテーマは深読みしないテーマにしています。
パートナー同士で共通のキーワード
それで、いつもように描き方をお伝えした後に、「クリップ」をお題にして描いていただきました。
描いた後は、描いたマップをシェアしていただくことに。
お二人とも初めてにしては、けっこうワードが出ていたのを見て「羨ましいなぁ」と感じたのを今でも覚えています。
なにせ、ぼくが初めて同じお題で描いた時には、描く時間の割にはワードが出なかったので。。。
けれど、そのこと以上に覚えているのが、ご夫婦のマップで共通のキーワードがあったことです。
それだけならよくあることですが、さらにそのキーワードの位置(ブランチの最先端)も似ていたこと。
そして、シェアを聴く限りでは、そのキーワードには何か想いが込められていると感じたこと。
そのキーワードとは——整理でした。
言葉には人それぞれ関連付けていることがある
マインドマップの概要編でお話ししましたが、人は物事を関連付けて記憶します。
それは言葉だったり、景色だったり、香りだったり様々です。
これら一つ一つを紐づける鍵になるのが感情です。
感情が動いたことは記憶として残りやすいですが、逆に感情が動かなかったことはそもそも思い出しにくい。
この人の記憶・思考する仕組みを活用したのがマインドマップです。
そのことを前提にして、出てきたキーワードに対して想い・感情が込められていると感じるポイントはとても重要だとぼくは考えています。
そこで、ぼくはお二人(旦那さん:Nさん、奥さん:Hさん)のシェアが終わった後に質問してみたのです。
整理というキーワードをシェアする際に、
お二人とも想いが込められていると感じたのですが……
何か思い当たる節はありますか?
実は付き合い始めて10数年経ちますが、
いまだにこの整理のことで夫婦喧嘩になってしまうことがあるんです
Hさんに詳しくお話を伺ってみると——
- Hさんが家に帰ってくると、旦那さんであるNさんがいるスペースが汚い感じにイライラしていたこと。
- けれど、よくよく思い出してみるとそのイライラの感じが、職場の自分のデスク周りに似ていたこと。
- デスク周りを整理しようと考えていてできずにいて、家に帰ってきたら似たような状況があって、もしかしたらそれでイラついてしまっていたかもしれないこと。
と、次第になぜ夫婦喧嘩になってしまったのかの原因が浮き彫りに。
その話を聴いて、旦那さんNさんは「そうだったの!?」とビックリしていました。
そして、
「実はなんで自分は整理したつもりだったのに、なんでイライラされるのか納得できていなかった」
というフィードバックをNさんからいただきました。
マインドマップがあることで客観的に話し合いができるきっかけになる
実は上記のようなやりとりの最中、長年にわたる夫婦喧嘩の話なのにも関わらず、終始穏やかな感じだったことにぼくは逆に違和感がしました。
修羅場的な言い争いになるんじゃないかって、途中から勝手に想像してましたから(^^;
けれど、シェアしていく中でわかったのは、面と向かって話すと感情が爆発してしまうのを、お互いのマインドマップというある意味第3者的な存在があることで、カッとならず余裕を持って話せていること。
もうすでにマインドマップ上に各々の気持ちは込められていますからね。
もしかしたら、ある意味マップを描くことで吐き出せたのかもしれません。
それと、言葉に対して、それぞれが独自のイメージや感情を抱いていること。
この独自なものって、つまり自分にとっては当たり前になっていることでもあります。
それを相手も自分と同じだと思い込んでしまうと、きっと話がこじれてしまう原因になりえるのでしょう。
似たような経験をぼくは自身で体験済みだったので、
やっぱりマインドマップは特に身近な大切な人とシェアし合うときに有効なツールになり得る
ということをこの出来事で確信しました。
他にも保育園の職員とシェアし合った事例や、子どもと一緒にやってみた事例などがありますが、どの方も共通してやってみて今更わかったことがあるとおっしゃっています。
当たり前だと思っていることが、マインドマップを通してコミュニケーションしてみると結果的に気付くきっかけになります。
なので、会社や家族間であまり意思疎通が取れていないと感じる方は、ぜひ一度マインドマップを通してコミュニケーションしてみてみることをお勧めします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
次回以降で、Q&A集について整理していきたいと考えています。
自他ともにコミュニケーションをする上で、最も大事な心構えについて書いてあり、ぼくがマインドマップの関連書籍として一番お勧めする本があります。
それが、細谷功さんの著書象の鼻としっぽです。