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【MM小冊子】カレーライスから閃いたツールの活かし方〜6.ツールを活かす実践編〜

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【MM小冊子】カレーライスから閃いたツールの活かし方〜5.ツールを活かすために必要なこと〜

6.ツールを活かす実践編

人によってアドバイスを変える必要があるのは、お互い現状がそもそも異なるから

他にも現状把握をぼくらは当たり前にやっていることはたくさんあります。
『ナビを見る』『料理をする』『将棋をする』『スポーツをする』など挙げればキリがありません。

つまり、ぼくらが当たり前でやっていることをコミュニケーションや自分のやりたいことに活用すれば良いだけなのです。
でも、それを自分自身がどうやっているのかについては、自分と向き合ってみないとわかないし、当然相手のことも相手自身が向き合ったことを分かち合ってみないと何も始まりません。

今回のテーマで言えば、「どうやって『自分にとって』でツールを活かすか?」がポイントなので、他の人意見やアドバイスをそのまま受け入れただけでは不足する可能性が高いことはご理解いただけると思います。

したがって、まずはみなさんのツールの活かせているレベルをまずは自分で確認するためのチャートをご紹介します。

Self-Applicationシート(略して、SAシート)と言って、『自分にとって』で活かせているレベルによって、どのくらいツールや学んできたことを活かせているかを視覚的に確認するものになります。

図.Self-Application(SA)シート

SAシートの活用方法は、下記の手順にしたがって実施します。
SAシートおよびチェックシートについては、こちらからダウンロードしてください。

SAシートのダウンロードはこちら

SAシート用チェックシートのダウンロードはこちら

  1. 上記からダウンロードしたチェックシートで、a,b,cのどれかに〇を書きます。
  2. それぞれの〇の数を数えます。
  3. a × 2, b × 1, c × 0で計算して、各項目の合計値を記入します。
  4. SAシートに各項目値を記入します。
  5. まず、横軸に『自分にとって』の合計目盛値に◎を書きます。
  6. その半分の値に〇を入れて、そこから3方向に伸びている『活かす力』『見返す力』『使い分ける力』の線上に合計目盛値に〇を書きます。
  7. 最後に4つの〇同士を線で結びます。

※この④以降が少しややこしいかもしれませんので、図を見ながら作業をしてみてください。

できあがった四角形の大きさや形によって、今現在どの項目が活かせていて、どの項目が見直す余地があるかを把握します。
四角形が大きければ大きいほど『自分にとって』で活かせていて、形が正方形に近いほどバランス良く実践できる力があると考えられます。

その際に注意事項があるとすれば、2点だけあります。
一つは、四角形の大きさが小さかったことに悩んで落ち込む必要がないということです。
なぜかと言うと、あくまで現状を把握しているだけなので、大事なのはその結果を踏まえてこれから自分がどんな行動を起こすのかということです。

もう一つは、それとは逆に四角形の大きさが大きくて、バランスが良いからこのままで良い、というわけではありません。
こちらも今自分が把握している限りでは活かせているということであって、本当にツールを活かせているかどうかとはまた別の問題だからです。

チェックシートの内容をSAシートに反映させるときの注意点

自分にとって:6点、活かす力:5点、見返す力:4点、使い分ける力:2点の場合

その1.各項目の範囲は『自分にとって』の点数で決まる

今回のケースのように『自分にとって』が6点だった場合は下図の範囲になりますが、仮に4点だとしたら全体の大きさは小さくなります。

その2.各項目の目盛に〇を描いたら、その〇同士を線で結ぶ

結果についてどんな受け取り方をしているかを意識する

SAシートの結果はいかがでしたでしょうか?

ここで大事なのが、結果を受け取ったときにどんな受け取り方をしているかについて、自分で意識を向けてみることです。

SAシートの結果ではありませんが、マインドマップを描いてみて他の人と比べて落ち込む人、刺激を受けることができて喜んでいる人、様々な方がいらっしゃいます。

傾向としては、結果(出来上がったもの)について『出来が悪かった』とご自身で判断されて、そのまま落ち込んだままになる方が多いように思います。
思考パターンにすると、以下のような感じです。

実践する→他の人と比べる→足りない部分のみにフォーカスする→落ち込む→実践するのが嫌になる→実践しなくなる

このようなパターンの方が多いのは、もしかしたら学校のテストと同じように結果が良かった悪かったの二択で判断する習慣が根付いてしまっているのかもしれません。
この状態の方にどれだけ率直に感じたことをお伝えしても、「いえいえ、そんなことありません」といって素直に受け取っていただけないことがあります。

謙遜と言ったら聞こえがいいかもしれませんが、相手の行為を素直に受け取れない状態が続くと、相手の方ももうあなたにそういった言葉をかけたいと思わなくなると思いませんか?

こうやって何かが起きた後の思考パターンをたどってみると、今まで起きていたと思っていた問題のほとんどが自分の受け取り方が原因だったことがわかります。

先日受講生の方が描いたマインドマップ上に、仕事に対する不安や不満の感情が出ていました。
しかし、その方はそのことに落ち込んで終わるのではなく、他にも仕事の最中にどんな想いを抱いているのか確認するためにポケットサイズのメモ帳を購入して、いつでもすぐに感情を書き留めることができるように工夫されたそうです。
そうしたら、他にもいろんな感情が出ていることがわかり、そのどれもが自分の思っていることを押し殺してしまっていることから始まっていることをご自身で発見。

そうしたら、「その上で自分はどうしていきたいか?」ということを考えられるようになったそうで、その後お会いしたときの表情は最初にマップを描いたときの表情と比べてかなり良い方向に変わっていてビックリしました。

起きてしまった感情自体を変えることはできませんが、その感情が起きた原因(思考パターン)と向き合うことで、問題だと思っていたことがいつの間にか解決していくことも多々あることを、自分の過去の経験からも感じています。

現在地がわかって初めて目的地に向かって進むことができる

ここまでは現状把握の話をお伝えしました。

現状把握は旅行で言えば、現在地がわかっただけです。
それだけでも、何に不安や不満、恐れなどを感じていたのかがわかって良いのですが、現状把握することがツールを活用する目的ではないと思います。
現在地がわかったら、あとは目的地をセット(認識)してそこに向かって一歩ずつ前進していくだけです。

現在地と目的地の距離さえ認識できれば、そこまでの道のりに対して車を使うのか、交通機関を使うのか、歩くのかの判断をすることが容易になります。

つまり、それぞれの特徴を知っていれば、今この場面では何を使うと良いのか自分で選択することができるので、迷う時間が極端に減っていき、自分のための時間がその分確保できるようになるでしょう。

地図に置き換えて話をすれば当たり前の話を、あなたのこれから創りあげていきたい現状に対してどのくらい応用できるかが、自分にとってツールを活かしていくための鍵になります。

まとめ

  • 人によってアドバイスを変える必要があるのは、お互い現状がそもそも異なるから。
  • 現在地がわかって初めて目的地に向かって進むことができる。

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