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【MM小冊子】That Is Why〜マインドマップを通して学んだ13の心得〜 第11章 コミュニケーションのギャップはなぜ起こる?
マインドマップを最大限活用するための醍醐味『グループワーク』
ステージ2の整理コースでは最後にグループワークを行い、一番良かったと言っていただけることが多い人気ワークの1つです。
「グループワークをやってから初めてマインドマップの楽しさや活用の仕方がイメージできた」という方もいれば、「普段ならアイディアを言うとか、親しい間柄でも緊張して言えないことが多いですが、気が付いたら意見を言えていて楽しかった」という方もいます。
受講生のみなさんに共通しているのは「とにかく楽しかった」ということ。
最初は楽しく感じるための場創りをぼくがしますが、残りの大半は参加者のみなさんでいつの間にか盛り上がって議論が進み、まとめる作業まで終えることができます。
詳細については是非講座で受けて、まずは体感していただきたいと思いますので、今回は「なぜグループワークをするのにマインドマップを活用すると良いのか?」「どんなことを意識して活用しているのか?」といった話についてご紹介します。
まず「なぜグループワークをするのにマインドマップを活用すると良いのか?」という点についてです。
実は、このグループワークでは創造コースと整理コースでお伝えする2つの要素を使い分けて活用することになります。
そもそもマインドマップのことをお伝えするのに、創造コースと整理コースの2つに分けているのには意味があります。
それは、それぞれがまったく正反対の要素を持っているからです。
ぼくがマインドマップを学んだときには、『マインドマップ7つの心得』という形で学びました。
しかし、この心得の中には片方では『イメージを自由に広げて』といっているのに、もう片方では『階層上にキーワードを並べて』と言っていて、最初の頃はイメージを広げて描けば良いのか、それともイメージをまとめるように描けば良いのか混乱していたことを思い出します。
そのカラクリに気付いてからは、『イメージを自由に発想する』描き方と『イメージを集約して整理する』描き方を分けて定義して、別々にお伝えするようになりました。
ここで、グループワークのメインテーマは「あるお題についてそれぞれの意見を出して、整理して、最後にそれを発表すること」です。
なので、『まずは各自で自由に発想したあとに、それぞれの意見をシェアして、整理する』という流れを分けて行うことで、自分の意見やアイディアを考える時間も聴いてもらえる時間もあるので、グループ内に変なわだかまりが生じにくくなり、ワークがどんどん活性化していくという仕組みです。
その一方で、よく言われている『意味のない会議』という場合はいかがでしょうか?
ぼくは下っ端しか経験したことはありませんが、「意見を積極的に言うように!」と言われていましたが他の先輩や上司は全く意見を言わないし、意見を言ってもちゃんと受け取ってもらえず結局そのまま流れてしまうパターンばかり。
つまり、自分が今この場に参加している意味がわからないので、会議に参加することがいつの間にか億劫になっている自分がいました。
きっと、他の先輩方もぼくと同じ体験をしたから、意見をいわなかったのかもしれません。
つまり、当人のやる気がなくなってしまうのは本人の問題というよりも、そもそも自分の話を聴いてもらえないような場では何も楽しくもなんともなくなり、議論が活性化することもないのです。
マインドマップ式グループワークも例外ではなく、実践したらどんなときでも楽しいわけでも、有意義な時間になるかというと、そういうわけではありません。
そういった場を自分たちで創っていく、という心構えが大切です。
そこで、そういった場創りをぼくだけではなく、他の人も同じようにできるようにするために、以前は整理コースまで受講された方を対象に開催している『魅力発見会議』についてご紹介します。
相手の魅力に気づいたとき自分の魅力に気づける
与えれば与えるほど増え
奪えば奪うほど減る
それが魅力である
このフレーズは、斎藤一人さんのお弟子さんの一人であるシゲ兄こと永松茂久さんの本に書かれている言葉です。
この言葉が、魅力発見会議をやろうと思うキッカケになりました。
ただグループワークのやり方をお伝えするだけだったら、やり方は伝えることができてもどういった意図でやると良いのかまではなかなか伝わりません。
特に講座では自分自身とそれぞれ直結したいお題でグループワークをしたので、自分自身が実践するイメージが湧きにくいという声も頂いています。
そこで魅力発見会議では、以下の3点をグループワークの目的としています。
- グループワークを自分の現場でも活用できるようにする。
- 自分の魅力と相手の魅力を高め合う関係を築く。
- 自分自身の課題に応じて、実践する機会を創る。
まず、講座では自分自身と直結しないお題でグループワークをしたので、ある受講生の抱えている問題や夢や目標を達成するためにみんなで意見やアイディアを出し合う。
そうすることで、よりマインドマップを自分の現場でも活用できるようにします。
また、『魅力』は人に与えれば与えるほど増えていきます。
グループワークの最中にシェアしてくれた相手に対して「自分ができることは何か?」を意識して伝え合っていくと、お互いに得られるものがより多くなります。
そして、グループワークをするときには必ずそれぞれ役割があります。
今あなた自身の課題が「相手に伝わるように伝えること」でしたら、発表者の役割を。
もし、キーワードを整理することが課題でしたら、書記の役割を。
みんなの意見を取りまとめることが課題でしたら、リーダーの役割を。
そうやって、せっかくの機会にそれぞれにとっての課題に取り組み、最高の場をみんなで創り上げていくのもグループワークの醍醐味です。