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妄想講演会 第5回「好きなこと」

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【まとめ記事】

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まえがき

テーマは
好きなこと
です。

ぼく自身、好きなことに気付けたのはマインドマップをお伝えするようになってからでした。

中高生のとき、好きなことでは生きていけない と諦めてしまっていましたから。。

でも、だからこそ、その時感じていたことが逆にエネルギーになって、今好きなことができています。

好きなこと

「好きなことをしたいけれど、何が好きだかわからないんです」
そういった話の相談を多数いただきます。

みんなはどうかな?

思春期の話題の時に、好きなことについての話をしました。
感じたり、考えたりしたことはみんなにとってで好きな表現をして楽しもう!
という話を。

あれからみんなにとってで楽しんで表現してみた子はいるかな?

実は、今回もこの学校の生徒——つまり、みんなから報告の報告もいただいてるよ。
中学生になってから辞めていた漫画を描き始めた子。
親に言われて辞めていたオンラインゲームを始めた子。
花を育てることが好きだったことを思い出し、学校の花壇で栽培を始めた子。
みんな活き活きとした表情で話してくれました。

ところが、一方で好きなことがわからない子もいて。
しかも、そのことで自分を卑下してしまっている。

まず、最初にお伝えしましょう。
大丈夫。
みんなが好きなことは必ずあります。

ただ、わからなくなっているだけ。 心の中に封印してしまっただけ。
その封印を解く鍵は、あなたたち自身の中にあって、 誰かから教えてもらえるものではないんです。

そんな中で、私にできることと言えば、みんなが——あなたが自分に向き合いたくなるような場をセッティングすること。
ただそれだけ。

そこで今日は最後にワークをやってみたいと思います。

やり方は簡単。
まずは、目をゆっくり瞑ってください。

そして、私がこれから質問したことをイメージしてみてください。
もしイメージできなかった場合は、その質問を頭の中でもう一度自分でしてみてください。
つまり、イメージできることよりも、質問を聞いたときに、感じたことをただ受け取ってみる——これだけ意識してみよう。

準備はいいですか?

では、始めます。

まずは、呼吸を整えます。
一番自分が心地良いと思う呼吸を繰り返してください。

次に、あなたが物心ついたときのことを思い出してください。
どんなことをして楽しんでいましたか?

次は、小学一年生の頃を思い出してみてください。
クラスメイトには誰がいて。
どんな出来事があって。
どうしている時があなたにとって楽しい時間でしたか?

続いて、小学二年生の頃は——

小学三年生——

小学四年生——

小学五年生——

小学六年生——

もしかしたら、ずっと同じことを好きで楽しんでいたかもしれませんし、ある日を境に変わったかもしれません。
それでも良いんです。

続いて、中学生になってからはどうですか?

高校生のみんなは、高校生になってからはどうですか?
きっと思い出す過程で、色々な感情を味わっていることでしょう。

気持ち良い感情もあれば、嫌な感情もあるかもしれません。
それで良いんです。

良いも悪いも、あなた自身が感じたこと。
今は素直に感じてみてください。

もし感じることにどうしても辛くなったら、次の言葉を心の中で3回ずつ繰り返し唱えてみてください。

ありがとう、ありがとう、ありがとう。
感謝します、感謝します、感謝します。
できました、できました、できました。

意味は考えず、ただ繰り返し唱えるだけで結構です。

……

……

——それでは、ゆっくり目を開けてください。

いかがでしたでしょうか?
みんなの表情を伺う限りは、何か受け取るものがあったようですね。

では、誰か感じたことをシェアしてくれる方はいますか?

……

……

……はい、そこの女の子——手を挙げてくれてありがとう。
早速だけど、ワークをやってみてどうだった?

「はい……実は、私は好きなことがわからなくて悩んでいた側で。正直ワークをやることに抵抗を感じていました。案の定、何もイメージは湧かなかったんですが、自分で問いかけた時に……なんか不意に涙が出てきて……」

——ありがとう。素直に伝えてくれて。
どうぞ座ってください。
もしかすると、『周りの目ではなくて、私自身に気を向けてくれてありがとう』って、あなたの心の声が伝えてくれたのかもしれませんね。

では、もう一人どなたかシェアしてくれる——あ、はい! 
元気良く手を挙げてくれたそこの男の子。

「俺は好きなことがずっとありました! でも、親からは『受験生だから受験終わるまで我慢しなさい』って言われて、半年間ずっと我慢してきたんだ。けれど、さっきのおかちゃん先生の問いかけを感じていたら、『やっぱり俺は今すぐやりたい!』って感情が一気に溢れてきて。もう自分でも止めることのできないくらい。だから、親とちゃんと話し合ってみる。好きなことやりながらでも、受験勉強できるって……そんなことを感じた」

——ありがとう。
ゆっくりとした口調とは裏腹に、君の熱量が、想いがヒシヒシと伝わってきたよ。
君が君自身で決めたことだ。
君ならきっと必ず成し遂げますね。
自分の想いをシェアしてくれた二人に、もう一度感じた想いのままの拍手を——ありがとうございます。

自分に向けての問いかけ、これが大事。

俺にとって好きなことって何だろう?
私にとって好きなことって何かな?

自分の気持ちを隠して、好きなこともろくに言えない世の中って、とっても寂しいと私は思います。

先ほどの男の子の想いを聞いて、毎日がつまらないと言っていたある男子生徒が、しばらく経って私に教えてくれた言葉を思い出しました。

自分の気持ちは自分のために言わなきゃダメだよ

ある漫画の台詞のようで、彼はその台詞を日々大事にすることを意識するように。
そうすることで、我慢することが減り、好きなことができるようになり、いつの間にか毎日が楽しくなってきたと、嬉しそうに報告してくれました。

今は好きなことがわからなくても大丈夫。
見つからなくても大丈夫。
必ずあなたが夢中になれることは、日常生活の中に必ず潜んでいますから。

そして、気になることや、やってみたいことができた時には、やれるかどうかでなく、やってみたいかどうかで自分に問いかけてみてみましょう。
少しでもやってみたい気持ちがあれば、どんな些細なことからでもいいので、チャレンジしてみることをオススメします。

思い悩むのはやってみてからで十分なのです。

感じて、考えて、行動してみて。
そして、時には思いっきり悩んだりしながら、今しかない多感なこの一瞬一瞬を楽しみましょう。


ご静聴ありがとうございました。

あとがき

みなさんは今好きなことありますか?

好きなことがある方は、その好きなことは今できていますか?
逆に好きなことがないと感じた方は、いつから好きなことはありませんか?

今感じていることにフォーカスしてみると、もしかしたら自分で好きなことを制限しているだけかもしれません。
お金や時間のあるなしに関係なく。

また、本当は好きなことのはずなのに、ぼくみたいに過去の出来事がきっかけで苦手・嫌いだと思い込んでいる場合もあるかもしれません。

自分と向き合う時間を、1日の1%(約15分)でもいいので創ってみると何かきっとわかってくると思います。
今回のワークも試してみてくださいね。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

参考図書

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