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妄想講演会 第11回「悩み」

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【まとめ記事】

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まえがき

今回のテーマは「悩み」です。
悩みは解消するものというイメージがありますが、そもそも悩みって何なのか考えたことはありますか?

悩み

悩みという言葉って、当たり前に使われている言葉であり、もしかしたらみんなにとって当たり前なものでもあるかもしれません。

けれど、私が昨夜寝る前にふっと思ったのが、なぜ私たちは悩むのだろう?ということ。
そして、なぜ悩むことはよくないことで、早く解決したいと思ってしまうのでしょうか。

別にそれに対する答えが欲しいわけではなく、一度考える時間を創ってみたくなりました。
せっかくなので、みんなの考えもぜひききたいと思って、今日のテーマは【悩み】にしました。

悩みというのは、別の言葉でモヤモヤという言葉で表現されることもあります。
ちなみに、みなさんはモヤモヤしている状態は好きですか?

——あ、手を挙げてくれた子がいるので、彼女にマイクをお願いします。

では、改めて質問ですが、あなたはモヤモヤしている状態は好きですか?

「いえ、正直嫌いです。悩み続けていると、だんだんイライラしてくるんです」

なるほど。
では、イライラしてきたときはいつもどうしてますか?

「どう……と言われましても。だいたいカラオケでストレス発散していると思います。他に思い浮かばないので」

そうでしたか、教えていただきありがとうございました!

私の場合は、イライラというか鬱憤が溜まっているときに、よく高校時代にはカラオケに行ってました。
歌うという行為は、気持ちを吐き出すのを手伝ってくれるのかもしれませんね。
しかし、私の場合は、困ったことにカラオケでストレス解消できても、また同じようなことでストレスを感じてしまって元通りになってしまうんです。

みんなも同じような経験したことがあるかな?
つまり、この時の私はストレスを感じる根本的原因がわかっておらず、解決できていなかったと後になって気が付きました。

それでは、ここでみんなも考えてほしいのですが、ストレスを感じる根本的原因って何だと思いますか?

はい、そこのカッコいい髪型の彼!
君は何だと思いますか?

「僕は……ストレスを感じる外部要因がわかっていないからだと思います」

なるほど……確かにその可能性はありますね。
では、続けての質問です。

その外部要因がわかり、解決できたら、もうストレスを感じることはなくなりそうですか?

「それは——なくならないかもしれません」

それはなぜですか?

「まだよく分かっていませんが……原因が外部にあるとしたら、外部を変えなければ原因が解決できないということになるのではないでしょうか?」

なるほど!
君は鋭いですね。
確かに、外部に原因があるとしたら、その原因をなんとかする必要が出てきますね。
貴重な意見をありがとう!

彼の意見をベースに考えてみますと、では外部を変えるのか?
それとも他を変えるのか?
そのどちらかになると思います。
こういったことを考えるときは、自分自身の例で考えてみるといいでしょう。

まず、みんながストレスを感じるときってどんなときか?
そして、そのストレスはどうして感じたのか?
みんななりの答えを考えてみてほしい。

これはクエスト——依頼だよ。

話は元に戻るけれど、私はたまに相談に来てくれた子や教え子に怒られることがあります。
どうしてかというと、私はモヤモヤしている子がいるとワクワクしてきて、つい顔がニヤけてしまうのです。

別に馬鹿にしているわけではありません。
ついつい、どんな大事なことに気付くのか知りたくなって、ワクワクしてしまうのです。

モヤモヤするっていうことは、自分の中で何かがおかしいなって疑問に思い始めているということだから。
モヤモヤ=悩みだと思ってしまうと、ついつい深刻に考えてしまいませんか?

だから、モヤモヤを無理やりでもスッキリさせたくなってしまう。
今モヤモヤしていることがある人。
今はないけれど、もし今度モヤモヤを感じた場合には、あれこれ悩む前に自分自身にこう問いかけてみてください。

私って何にモヤモヤしているの?
このときのポイントは、あえて原因追求しようとして深掘りしないこと。
変に深掘りしてしまうと、逆にドツボにハマる可能性が高いです。

たとえば、私はコーチングやカウセリングの現場を何度か観させていただいたことがありますが、その場で解決させようとして、無理矢理答えに結びつけようとしている感を感じることが少なくありませんでした。

早く解決させたい気持ちはわかりますが、目的はその場で解決させることではないはずです。
仮にその場はスッキリしたとしても、それはただ話を聴いてもらえたことによるものかもしれません。

どうしても今の世の中では、答えを早く出すように急かされてしまいます。
だから、無意識のうちにとにかく早く解決させたい、正しい答えを知りたいと外に答えを求め出してしまうのです。

悩みやモヤモヤ感じることは決して悪いものではない、かもしれない。
そのことを今日はインプットしておいてくださいね。


ご清聴いただきありがとうございました。

あとがき

以前同じ「悩み」というテーマを、暗殺教室から学ぶ工夫の極意でピックアップしました。

【工夫の極意】暗殺教室から学ぶシリーズ5−1「迷いながら・・・」


「悩み」をなくすものという発想ですと、どうしてもそれ自体に向き合う姿勢が後ろ向きになってしまいがち。

何か「悩み」があると感じている方は、今一度向き合う時間を作ってみてはいかがでしょうか?


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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