目次
【MM小冊子】ナチュラル・ヴォイスに耳を傾ける〜Draw(マップを描く)〜
描いたことをオープンにする
描いたあとの次のステップが、Share(描いたのものについて話す)です。
前章でも書いたように、描いただけではわかったつもりのままで終わってしまいます。描いたことをさらに活かすためには、描いたことについてシェアをすることが重要になります。
描いたままでは、まだ描いたことを全部活かしきれていない状態です。
なぜかというと、描いている時に感じた感情などはそのままにしておくと、時間が経過する度に忘れていってしまいます。
なので、シェアをするときにただ描いたことを話すのではなくて、特に描いたときに感じた感情について話しをすることをオススメしています。
なぜ感情にフォーカスするのかというと、脳は長期記憶するときに五感や感情をトリガーにするという脳の特性があるので、その特性を活かすために感情にフォーカスします。
また、描いたことには意識して書いたことと、無意識で書いたことが混在しています。
この時点では明確に両者を区別する術はないので、特にシェアのときはこのことを意識する必要はありません。
シェアするときのポイント
たとえば、描いているときに描いていてテンションが上がったポイントとか、逆にあるキーワードを書いた瞬間にこれ以上書きたくなくなってしまったとか、マップ上には書かれていないことを話すことがシェアをするポイントになります。
それ以外にも、ポイントは2つあります。
1つ目は、マップを描いたら出来るだけ早いうちにシェアをすること。
先ほども述べましたように、時間が経てば経つほど描いたときに感じたことや気付いたことなどは忘れていってしまうからです。
2つ目は、決められた時間内でシェアをすること。
時間を決めずに話そうとすると、ダラダラと書いたことだけを話してしまいがちになります。そこで時間を決めると、時間内に話したいことにフォーカスして話そうと工夫するようになるので、しだいに伝えたいことを手短に、そして簡潔に、相手に伝えることができるようになっていくキッカケにもなります。
あくまで現時点の自分の現状がオープンになっただけ
講座ではシェアの度にお伝えしていることですが、描いたことやそれについて感じたことや気付いたことはあくまでその時点でのこと。それらが未来永劫続くわけではありません。
落ち込むパターンが刷り込まれている方で多いのが、この時感じたことをずっと引っ張り続けてしまうケースです。その場で落ち込んでしまうこと自体は悪くはありませんが、どんなことがあっても落ち込むような思考パターンになっているとしたら一度見直す必要があるかもしれません。
もちろんそれを決めるのは、あなた自身です。
ぼくはマインドマップを学ぶまで、正直シェアの時間が好きではありませんでした。
その理由は後から気が付いたんですが、自分が勝手に「何かこの場で良いことを言わなければ・・・」という思い込みを抱いていたから。
だから、人前で自分の意見や想いを話すのが怖くなっていたんです。
今だから言えますが、自分の想いを伝えるのに良いも悪いもなく、ただ想った通りに伝えることができたのか、という一点に限ります。
自分が伝えたいことを伝えたいように話す。
それがお互いできている場を創ることを、ぼくはいつも講座で意識しています。
それでは次回は、次のステップ『Feedback(受け取る)』をお届けします!
【MM小冊子】ナチュラル・ヴォイスに耳を傾ける〜Feedback(受け取る)〜