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【お勧め記事】第2回_漫画家原泰久先生が語るキングダムを魅力的に見せるポイント

こんにちは、おかちゃんせんせいです!

先月末から歴史の楽しさを伝えるプロジェクトを始めて、今まで興味を持たなかったことを含めて調べたいと思ったことについて調査する日々♪( ´▽`)

別に歴史学者になりたいってわけではありませんが……
一度スイッチが入ると好奇心がMAXに!

その中でも、随分前から大ヒットしている漫画であるキングダム。

今月からアニメを見始めて、漫画を全巻大人買い(*゚∀゚*)
一気にアニメは4期の途中まで、漫画は64巻まで読み終えましたが、世界観やキャラクターに魅力を感じて完全にどハマりしてます(笑)

そんなキングダムや、その時代のことについて調べている中で、作者である原泰久先生のインタビュー記事を発見!


インタビューの内容を拝見したところ、魅力に感じたポイントがいくつか明らかになっていたので、工夫のナレッジ蓄積のために記事にまとめます(^^)v

こんな方にお勧めの記事です
  • 自分と周囲を比べて落ち込みやすい方
  • 魅力的にするために大事となるアプローチを身につけたい方

◆お知らせ◆

【まとめ記事】

現在、これまで書いてきた記事をテーマ別にまとめています。

詳しくはこちらから

キングダム作者 原泰久さんへのインタビュー記事

キングダムとは?

ぼくのようにキングダム初心者の方がいらっしゃるかもしれないので、特集しているサイトをまずシェアしますね。

サイトにも書いてあると思いますが、舞台は古代中国の春秋戦国時代(B.C.770〜B.C.221)。
まだ、日本では弥生時代、西洋ではキリストが生まれる前の話。

周による支配がなくなってから、約500年間続いていた時代。
7大国である、斉・趙・燕・楚・魏・韓・秦が争い合っている中で、その内の一国である秦が舞台となっています。

主人公は秦で下僕として生きていた信という少年で、同じく下僕として仲良かった漂とともに天下の大将軍になることを夢見て、日々訓練に明け暮れる。
しかし、その後漂は大王の身代わりとなり命を落とし、信は漂との約束から秦の大王である嬴政を守ることになり、物語が始まっていきます。

手前(信)/奥(嬴政)

最初のころ信は、大王の身代わりとなった漂のことで、嬴政に対して割り切れない感情を抱いていた。
それでも、嬴政の立ち振る舞いや発言にわだかまりが解けていき、彼から中華統一を目指していることを聴いてからは、お互いの道を鼓舞し合う同志として突き進んでいきます。

ちなみに、嬴政は最終的に他の6カ国を滅ぼして初めて中華を統一し、秦の始皇帝として2000年以上経った今でも歴史に名が残っている実在の人物です。
始皇帝といえば、貨幣を統一したり、万里の長城を築いた人として有名ですが、晩年には不老不死の方法を探させたり、非道な所業を繰り返したりした人物として記録されています。

しかし、現在の研究では悪名高くはない始皇帝に対する認識も出てきたようで、キングダムではその新たな認識として嬴政が描かれています。

この始皇帝について、中田敦彦のYouTube大学で一般的に広まっている諸説のうち、一つに絞って面白分かりやすく解説してくれています(^^)v
歴史アレルギーがある方は、まずこの動画をみていただいてから、キングダムを合わせて見てみても面白いかもしれませんね♪

一文から想像力を膨らませることが好き?

キングダムの話や背景を語り出すだけで終わってしまいそうなので、キングダムに関する解説はここまでとしますが、、、

キングダムは史実をベースにしており、インタビューで史実を逸脱したことがあるのかという問いに対して、このように答えています。

ないと思います。記載があるものをねじ曲げることはしないように、できるだけ気を付けてます。ただ史実に記載がないものは、「そうだったかもしれないよね」という感じで自由に描いていて。羌瘣が女なのも「『史記』に男とは書いてないよね」というスタンスです。

キングダム作者原泰久インタビュー記事

この部分を読んで、魅力だと感じた理由の一つがハッキリと分かりました。

そのヒントは、黄色の蛍光で引いた箇所である
ただ史実に記載がないものは、「そうだったかもしれないよね」という感じで自由に描いていて
という部分です。

史実にはっきり書いてない部分に関して、史実から逸脱しなければ自由に描いているというスタンス。
その背景については、読書の先入観が多い「三国志」を選ぶのではなく、その時代のほとんどの書物がなく、先入観が少ない時代である「春秋戦国時代」を選んだところからもうかがえます。

「春秋戦国時代」に関する書物といえば、司馬遷の「史記」になるわけですが、そこまで細かく詳細が載っているわけでもありません。

例えば、趙・燕・魏・楚・韓合従軍が秦国を攻めとき、趙の龐煖(ほうけん)が総大将として参加した戦い。
終盤において秦王都咸陽のすぐ近くである蕞(さい)を強襲されたが、秦側が侵攻を防いだ件について、史記ではこのように書かれています。

始皇四年、龐煖将趙・楚・魏・燕之鋭師、攻秦蕞

不抜

史記 一文抜粋

ただ、これだけでは当然物語にはならないので、キングダムではそのシーンに至るまでにどのような経緯があって、最後の蕞ではどのような戦いがあって蕞を守り切ったのかが描かれています。

ぼくは史記の全文を見ていないので、どの部分が想像なのか断定はできません。
また関連する内容があったとしても、簡潔な一文で書かれているので詳細は分かりません。

でも、だからこそ、イメージ・想像を思う存分膨らませることができるのかもしれません。
少なくとも各登場人物たちの葛藤や想い、発言については原先生のオリジナルのはずですし、そうやって自由に発想できることが好きな人が描いたからこそ、物語に目が離せなくなるくらい魅力的に感じるんだと思いました!

なので、仮に詳細について書いていないと描けない人が同じ箇所・内容を描いたとしても、まったく魅力の伝わり方は違うのではないでしょうか。

微差力を身につけるきっかけを活かす

また、原先生は「スラムダンク」や「バガボンド」で有名な井上先生のアシスタントを務めていたことも。

その井上先生からのアドバイスは、キングダムファンの方にとってはよく知られている話で、このアドバイスを活かしてからアンケートが跳ね上がったようす。

井上先生に言われるまでは、僕の中では信の顔なんてまったく問題になってなかったんですよ。話をどう面白くするか、ネームばかりにエネルギーを使ってて。「ストーリーはもういいから、とにかく信の目だよ」と言われたから「えっ!?」と驚きました。

キングダム作者原泰久インタビュー記事

ぼくもこのことを知った当初は「えっ!?」となりました。
「そんなことがアドバイス?」と……。

左(1巻)/右(4巻)

う〜ん。
確かに全然アドバイス前後では信に対する印象は変わっています。
が、これがポイントだというのにはまだクエッション。


けれど、その後の話を知って、「なるほどこれか!」と納得しました。

井上先生の指摘を受けて信の目をハッキリ描くようになって、周りの絵にももう少し気を配るようになりました。背景とかもひと通り、ちゃんとキャラが見えるようにしたり。それまでは完成原稿を「できた!」ってボンボン送ってたんですけど、終わった原稿も「ちょっと待て」って見直して、もう1回丁寧に仕上げるようになりました。

キングダム作者原泰久インタビュー記事

きっと、信の目に関してはきっかけであって、最終的には今まで気にかけなかった部分にも気を配れるようになったことが大きいかと思います。

もちろん漫画である限り、ストーリー構成やネームはとっても大事。
けれど、他との違う魅力を引き出すために、一見するとちょっとしたことでも大切にして活かしていくきっかけになっていたんだと思います。
そういった力——斎藤一人さん的にいえば「微差力」が身に付けていき、漫画に活かせていくことができた結果、人気に繋がっていったのだと感じました。

MEMO
微差力とは?
能力的にはほとんど変わらなくても、わずかな違いの積み重ねが決定的な大きな差として表れ、この大きな違いを生むわずかな差に気づく能力のこと

微差が大差を生む

いきなり大きなことをしようとしたり、上手くいかなくてはならないと思っていたりすると、そもそも行動できなかったり、すぐに途中で諦めたりしがちです。

今できることからプラスαを積み重ねることの大切さを、このインタビュー記事からも読んで感じました。

まとめ

インタビュー記事には、他にも長編になっている話を書いているときに、いかにして読者が見続けてもらうか工夫していることについても書かれていました。

一つの戦いで5巻以上使っているので、普通なら飽きてしまうところ。
それでも、確かにぼくは飽きずに一気に読むことができました。

そういった工夫するポイントを知ることで、もしかしたら日常生活で活かすことができるかもしれないと思い、今回記事にまとめました。

キングダムの記事については、まだまだ語りたいことはありますので、また別の機会にでも(^^)v



最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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