こんにちは、おかちゃんせんせいです!
実家に帰省するとき、個人的に楽しみにしていることは2つのTV番組の録画放送を観ること。
一つは、園さんこと前園真聖さんの番組である「サッカーの園」。
別にサッカーをずっとやってきたわけでも、Jリーグをよく観るわけでも、園さんのファンというわけでもないですが、、、
究極のワンプレーが素晴らしいだけでなく、プレーに秘められている逸話がけっこう勉強になることが多くて。
それに園さんをはじめとした出演者の方がどの方も面白いから、下手なバラエティー番組よりもつい笑ってしまうのも観たくなるポイントだったりします。
そして二つ目が「奇跡のレッスン」。
これについては、以前もブログで特集したことがありますが、世界最強コーチが小中学生に特別レッスンするスペシャルな番組。
不定期で放送される番組で、前回は6月に放送されています。
競技は男子中学サッカー。
世界最強コーチは元全日本監督であるハンス・オフト氏。
今回はある程度上位のチームに所属する高い子たちへの指導でした。
コーチによってスタンスはまちまちですが、どのコーチにも共通して大事にしていることとして、以下の3つがあります。
- 基本が大事
- シンプルなプレーを心掛ける
- 自分で考える
①の「基礎が大事」というのは②とも関連しますが、
基礎を疎かにして小手先なプレーを使っても飛躍的な成長は見込めないこと。
小手先なプレーについてサッカーで言えば、ドリブルで抜く技術だったり、技ありなパスやシュートだったりが該当します。
番組の中で、キャプテンの子が県選抜に選ばれるくらい上手なのですが、周りを見ることをせずに強引にスタンドプレーに走ってしまう傾向があり、オフト監督の基礎練習で浮いてしまう場面もちらほら。
逆に、教わった通りに基本に忠実にシンプルなプレーを心掛けている子たちは、パッとわかるくらいプレースタイルが変わって、余裕と自信がついていくのです。
さすがにその状況を最終日前日に察したキャプテンは、言葉として理解できていたと思い込んでいたことに気づき、最終日の練習試合では練習ではできたなかった仲間との連携を見せる場面も。
自分が上手だと自信がある人ほどわかったつもりになりがちで、自分が活躍すればチームは勝てると思い込みがち。
スラムダンクの安西監督のあの名セリフが頭をよぎります。
お前のためにチームがあるんじゃねぇ
チームの為にお前がいるんだ!!
個人のスキル・テクニックだけでなんとかできるのはある程度レベル差があるチームに対してであって、同レベルかそれ以上の場合にはまったく歯が立たず、逆に足を引っ張ってしまうことも少なくないのが団体スポーツ。
自分自身にも思い当たり節がありまくりで、キャプテンの子のようなワンマンプレーでやっていたときにはまったく試合に勝てなくて。
でも、自分が周りを活かすことを考え始めたら、面白いことに自分のプレーの幅も広がるし、チームとして試合に勝てるようになる体験を何度もしたことがあります。
当時のことを思い出していたら、またスラムダンクネタで思い出したのが、山王戦の流川楓のプレイ。
今まではどんなエースとでも一対一で真っ向勝負すれば、五角以上の戦いをしていた流川。
けれど、山王の絶対エースである沢北との戦いで、本領発揮した沢北に対してディフェンスもオフェンスも全く歯が立たない流川。
そんな中、チームとしても山王のレギュラー陣に対して点数を挽回できずにいたところ、これまで一人相撲してきた流川はここぞというところでパスを出し、流れを変えるアシストを決める。
そして、そのアシストを決め続けることで、沢北に対してもシュート以外の選択肢を抱かせることに成功し、終盤は沢北にも引けを取らないプレーを披露できるようになりました。
シュートは一つの選択肢でしかない。
それ以外のプレイがあることで、相手に対して判断を鈍らせ、選択の幅が広がりプレイの精度をより高めることができるようになるのです。
そして、最後の3つ目である「自分で考える」。
これは私自身が部活をやっているときにもっとそういうチャンスが欲しかったと、今になってすごく感じています。
正直監督やコーチに指導されるがままやっていて、当時は言う通りにできなければ頭ごなしに怒られてきたので、考えるというよりも指示に従うだけになっていたから。
なんでこのプレーが上手くいかなかったのか?
どうすれば上手くできるようになるのか?
そういったことを考えていってみると、遠回りになるかもしれませんが、自分で考えて身に付けたことは応用がききます。
応用がきくということは、常に展開が変わっていく試合の中で身に付けたことを活かすことができるようになる
ということです。
これはスポーツに限ったことではなく、勉強にだって言えます。
自分で考えることの大切さは、当ブログで何回もピックアップしてきましたが、今後講座をするときや、指導するとき。
または、逆に教わる側になったときの教訓にもなった、今回の「奇跡のレッスン」でした。
わが子がスポーツを楽しんでいる親御さんには、是非まず観てほしいと思いますし、良いと思ったらお子さんとも一緒に観てほしい――「奇跡のレッスン」はそう強くお勧めしたくなる番組です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
(自分もコーチや監督の立場になって、指導するチャンスがこないかなー)