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【MM小冊子】That Is Why〜マインドマップを通して学んだ13の心得〜 第2章 まずは自分が最大限楽しむ!
継続って苦手なんだけど
今でこそマインドマップを描き続けていますが、もともと継続するってことはどちらかというと苦手な方でした。さらに、美術の成績が2だったというトラウマが昔は強く残っていたので、マインドマップを習っても継続できる気が正直しませんでした。
というよりも、そもそも継続って本当にいいのかっていうことが腑に落ちていなかったのもあり、 最初は前途多難な状態。
そこに、講師の先生が継続するためのアドバイスをしてくださったので、それらをまず実践することを決めました。
実践することを決めたアドバイスは、以下の3点です。
- 21日間継続すること
- 作成したマインドマップを人にシェアすること
- マインドマップを周りの人に教えること
最初の21日間というのは、『21日間連続して継続するとそれが習慣化される』という研究デー タがあるっていう話から来ています。それが本当かどうかは別として、その次の話を聴いて 「やってみよう!!」っていう気になりました。
それは、講師が「21日間連続できたのは全体の1割にも満たない」と仰っていたからです。
「それならば、その1割の中に自分も入りたい!」って強く思えたのが大きかったように思います。
超単純ですね(笑)
だからか、大ヒットアニメのスラムダンクの主人公でもあり単純王でもある桜木花道には共感しまくりです。
と話がいきなり脱線してしまったので、元に戻します。
2つ目、3つ目については結果的に同時にやることになったのですが、実践できるキッカケになった出来事がありました。その出来事については毎回講座のときに話している話です。
2011年2月中旬、マインドマップを描き始めてすぐに、妻がマインドマップを教えて欲しいって言ってくれたので、描き方を教えた上で、改めてマインドマップを使って自己紹介をしました。
正直、2年以上付き合ってきたので、そんなにお互い知らないことはないよね、という感じで始 めた自己紹介。 まずは、妻がぼくの描いたものを見たときには、「やっぱりそうだよね」というような反応。
ところが、ところが。 ぼくが妻の描いたものを見たときには…その当時ぼくが彼女にとって大切だと思ってやってい たことが一切書かれていなくて、むしろそれはいらないというような反応でした。。
つまり、ぼくは勝手に彼女にとって大切だと思う価値観を押し付けてきた、ということをマインド マップを通じて痛感させられました。
ということは、こうやって大切だと思う気持ちが大きければ大きいほどこうなりやすいとしたら、 周りの大切な友人にも同じようなことをしてきていないか?
また、その友人が家族とのコミュニケーションで悩んでいたら、解決する手助けにならないか?と思い立って以来、身近な友人からマインドマップをお伝えするようになりました。
だから、ぼくにとってマインドマップは整理術としてよりも、コミュニケーションツールとして大活躍したというわけです。
21日間マインドマップを継続するためには?
そんなこんなで継続がスタートしていったわけですが、実は21日間チャレンジを始めた最初の1枚は下図にもあるように、『マインドマップを1日1枚21日間継続するためには』というお題で描き始めました。
「そもそもなぜ継続することがいいのか?」というところから始めて、自分にとって継続する意味付けを最初のうちにしっかりすることからスタート。
当然21日間チャレンジを達成することが最終目的ではなかったので、達成したあとどうするつもりなのかについてもマッピングしてみることにしました。
こうやって最初に自分と向き合ったおかげで、お題にしっかり向き合うができたんだと思います。 そして、講義の最中にも最近はこの話をさせていただいているのですが、最初にしっかりと『自分にとって継続すること』の意味合いに向き合った方は21日間チャレンジを達成しています。
達成することが目的ではありませんが、本当に何かを継続したいと強く思ったときにそれを妨げる自分の思考パターンに気付くことが重要です。 思考パターン、つまり普段無意識のうちに考えていること。このことがわかっていないと、いつまで経っても自分自身に翻弄されてしまうことになります。
つまり、相手や環境に翻弄されているように見えて、実は自分自身に翻弄されていることの方が圧倒的に多いのではないでしょうか?
途中で諦めてしまうとき途中で諦めてしまうとき、あなたはどんな理由で諦めますか?
全然自慢できることではありませんが、ぼくは言い訳が昔っから得意です(笑)
頭の中でフル回転思考して、現状から逃げる方法を検索。検索。検索。
じゃあなんで逃げ出したいと思ったのか?
久しぶりに資格の勉強をすることにしたので、勉強を始める前に『途中で諦めてしまうとき』というお題でマインドマップを描いてみることにしました。
そうすると、どうやらわからないということに対する漠然とした不安や恐怖ができ、直視できなくなって問題から目を背けてしまう。
『そういった問題は実は自分のすぐ足元、身近なところにあることに気付けないでいる』といったセントラルイメージから自分の思考・行動パターンらしきものが浮き彫りに。
ただ、マインドマップを描いていく上で勘違いしないでいただきたいことがあります。それは、決して1枚描いたらすべてが解決するというわけではない、ということです。
このことについては第10章で詳しくお伝えしますが、あくまでわかるのは「自分ってこんな傾向があるのかな?」というくらいです。 何枚も描いていって、はじめて自分の中で確証を得ていくものだと、ぼくは考えています。
こうやって『継続』という1つのことに対してでさえ、ぼくたちは各個人でそれぞれのイメージや思い込みを持っています。 周りの環境だったり、家族だったり、友達だったり、テレビや本だったりと、様々な要因が関連づいてそれらを形成しているので、仮にぼくにとって正しいと思う継続法でも、ある人にとっては全く通用しないケースは十分考えられる。
だからこそ、もしあなたが継続したいことがある場合には、まずはあなたが継続というキーワードに対してどのようなイメージ・思い込みがあるのかを直視することが、継続への第一歩に繋がると思います。
もし、継続が難しいと思ったときには、「いつからそう考えるようになったのか?」「そう思うようになったキッカケはなんだったのか?」思い出してみてください。
2015年の3月に初めて参加できたトニー・ブザン氏の講演会で、彼は『本来、人間の脳は根気があり粘り強い」という風に言っていました。
たとえば、赤ちゃんは何度立ち上がろうとして転んだり、泣いたりして失敗しても、何度でも繰り返し立ち上がろうとして、いずれ立てるようになりますよね?
また、自転車に乗れるようになったときも、きっと何度も転んだり、滑ったりして、怪我もたくさん したかもしれません。それでも何度も繰り返すことによって乗れるようになりましたよね?
つまり、小さい頃は特に諦めるという選択肢がないのだと思います。では、いつ諦めるということが当たり前になったのでしょうか?
こればかりは本当に人それぞれですので、あなたもまずはぼくと同じようなテーマで『継続する』ということに向き合い続けることが大事です。
今までマインドマップをお伝えしてきて、マインドマップを使いこなすようになるために必要な挑戦の一つとして「21日間連続してマインドマップを描く」ということをお伝えしています。
なぜ連続して描くと良いのか、という点は第5章でもお伝えしておりますが、今まで13年間近くお伝えしてきて、21日間連続で描いた人は推定500人以上中1割の50人もいません。
とはいえ、21日間連続で描いた人が今まで毎日描いているかどうかは別として、実践力という意味では21日間連続で描いていた人の方が、いつでも描こうと思ったときにすぐにまた使えるようになる傾向があります。
ちなみに、今まで21日間連続で達成した方は20名弱ですが、そのうちの9割は九州でお伝えした仲間たちです。お伝えした人数で言えば、圧倒的にそれ以外の地域の方が多いのですが、21日間連続で達成できる方はなぜか九州の人に多いのです。なぜだと思いますか?
まず大きな要因の一つとして、絶対に一人だけで取り組もうとせず、みんなを巻き込んで楽しんでやろうとするところです。もちろんそのことを他の地域でも必ずお伝えしていますが、今のところ21日間描き続けた地域はどこもみんなを巻き込んで楽しんで取り組んでいます。
そうなってしまうのが、おそらく学ぶは一人でやるものと捉えているからのようなのですが、長続きできないやり方・考え方をしている限りはいつまで経っても身に付けることはできません。
その点、今でもマインドマップを活用している方に共通している点が、「かけない言い訳を言わずに、活用したいときに活用している」ということ。
大体描けないと思ってしまっているときは、自分自身で勝手にハードルを上げてしまって、描けない状態を自分で作ってしまいる場合がほとんどです。
つまり、継続するための仕組み・工夫をどれだけ自分がしているかが、ツールを活用できるようになるためのポイントになってくるわけです。