自分を活かして 相手を活かして 今を活かす

【マインドマップFAQ】『創造』と『整理』のアプローチの違いとは?

こんにちは、おかちゃんせんせいです!

マインドマップ講座では、大きく2つのステージに分けてお伝えしています。

【ステージ1】マインドマップ講座『創造』〜テーマはイメージを広げる!〜 【ステージ2】マインドマップ講座『整理』〜テーマはイメージをまとめる!〜

両者のアプローチについて個別には記事に書いてきましたが、両者の違いについて比較した記事はなく、質問もよくあるため、この機会に整理することにしました。

◆お知らせ◆

【まとめ記事】

現在、これまで書いてきた記事をテーマ別にまとめています。

詳しくはこちらから

2つのアプローチは互いに対極の存在

マインドマップを習得する上で、難解ポイントの一つがアプローチの使い分けです。

ステージ1でお伝えするテーマは『創造』。
イメージを広げる目的で使用するアプローチで、アイディア出しや現状把握、自己分析などの用途で活用します。

対して、ステージ2でお伝えするテーマは『整理』。
ステージ1で習得した『創造』のアプローチで収集した情報を基に、整理整頓、まとめる目的で使用するアプローチです。
こちらのアプローチは、授業やセミナー・本などで学習したことの整理や、チームワーク・グループワーク・会議・ミーティングなどでの複数意見の取りまとめなどの用途で活用します。

創造整理
イメージ広げる・集めるまとめる
用途アイディア出し・情報収集集めた情報を整理
(たとえ)料理素材・器具確認・集め調理

つまり、両者は互いに対極のアプローチなのです。
だから、そのことを理解していないと、マインドマップを描くときにイメージを広げながらまとめようとして、全然イメージが広がらない人が続出することになります。

別のイメージで例えますと、、、
ドアを開けようとしながら、閉めようと一人でもがいているイメージ。

車のアクセルを踏みながら、ブレーキを踏んでいるイメージ。

水道の蛇口を開こうとしながら、閉めようとしているイメージ。

そんな状態でマインドマップを日常生活で活かすことができますでしょうか?

現状、使い分けることなく描いていることに気付かないで、
「自分にはマインドマップは合わないです……」
と言って途中で辞めてしまう方が未だ大半なので、何とかこの違いについては理解を深めるきっかけを創りたいと考えています。

両者のアプローチのキーポイントは?

『創造』のキーポイントはアンテナ

対極に位置する2つのアプローチを理解するには、それぞれのアプローチのキーポイントについての理解も必須となります。

そこで、執筆する上での一連の流れを例にして整理します。

まず、『創造』についてですが、イメージを広げる(集める)ことがテーマになります。
執筆でいうと、まだ文字を書く前の段階——執筆する上で必要だと思う情報にアンテナを張り、情報を集めている段階です。

この段階ではまだ集める情報は絞り込みせずに、とにかくアンテナに引っかかった情報を収集します。
2度論文を書いた時も体験しましたが、最初からあまり絞り込みすぎると、目的を達成する、伝えたいことを表現するには情報量が足りない事態に必ず陥ってしまいます。
そこで、とにかく欲しい情報をまずは片っ端から集めておき、タグ付けしておくと、整理する段階で必要に応じて使うことができるのです。

つまり、最初の情報収集の段階でキーポイントになるのが、アンテナです。
どんなアンテナを張るかで、収集できる情報の量や質は変化します。



先ほどもお伝えした通り、情報量が少なすぎるとまとめる段階で失敗してしまうケースもあります。
しかし、逆に不要な情報まで収集してしまうと、今度は必要な情報がすぐに取り出せなくて、活かしきれない事態に陥るケースもあります。

だからこそ、達成したいことのために必要な情報を集めるためにも、自分の立てたアンテナのメンテナンスはとても重要になります。

妄想講演会 第6回「アンテナ」

『整理』のキーポイントは基準

次のステップとして、アンテナを張って情報収集したら、情報を整理する段階です。

執筆するアプローチはいくつかありますが、たとえばまずは全体の構成を考えて、その構成のパートごとに必要な情報をプロットしていきます。

論文の場合は、「目的」「対象」「方法」「結果」「考察」「結論」の順番で構成しますが、用途に応じて項目名や不要な項目があるかもしれません。

ただ、大事なのは論文であれば「目的」から「結論」までの方向性・筋が通っていること。
だから、集めた情報で不要だと判断したものは削って、必要に応じて新たな情報を入手して補うことになります。

この段階において、集めた情報で必要なものか不要なものか判別するための基準が、整理する段階でのキーポイントになります。

執筆するときにこの基準が不明瞭だったり、自分で設定するのを怠ってしまったりすると、現状が定まらず、方向性が途中でぶれやすくなり、思考の迷子になりがちです。

どんな基準にするかは、「目的」や最終的に「結論」で何を伝えたいかによって異なります。

【活動報告】オンラインマインドマップ講座ステージ2『整理』②_20220619

基準の話はとても重要なので、今度は就活を例に整理してみます。

仮にあなたが就活をする際に、会社選ぶ上での判断材料になるのは何でしょうか?

「仕事内容」ですか?

「成長性」ですか?

「待遇」ですか?

「社風」ですか?

それとも、他の要素でしょうか?

このように、何かを判断するときの材料=基準となります。

もしあなたが「待遇」の良い企業を選び入社したとしても、本当は「仕事内容」が大事だとしたら、理想と現実のギャップを感じるたびにあなたは過度のストレスを感じるようになります。

自分が大事にしている基準は、人によって異なります。
優劣の判断も同じです。

安易に人と同じ基準を選んだり、基準を軽視するとまとめる段階で瓦解しやすくなるので要注意です。

マインドマップを使いこなしたいと考えている方は、自分にとってアンテナ・基準を大事にすることをお勧めします(^^)v

まとめ

  • マインドマップを使いこなすためには、「広げる」「まとめる」という2つのアプローチの理解が不可欠。
  • マインドマップでアイディア出しをしようとしても、発想が広がらないと感じる場合には、発想を広げようとしながら同時にまとめようとしていないか、思考をチェックしてみる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA