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妄想講演会 第2回「思春期」

◆お知らせ◆

【まとめ記事】

現在、これまで書いてきた記事をテーマ別にまとめています。

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まえがき

今回のテーマは一番話したいテーマであり、よく妄想するテーマでもあります!

思春期とは?

第二次性徴が現われ、子どもからおとなになりかける、心身ともに不安定な時期。男では一三歳頃から一七歳頃まで、女では一二歳頃から一七歳頃まで。春機発動期。

精選版 日本国語大辞典

講演

早速だけど、
みんなは思春期って知ってるかな?

……うん、みんなの表情を⾒る限りでは知っていそうですね。

では、そもそも思春期ってなんですか?

……今度はみんな⼾惑ってますね。

今回は、この思春期をテーマにして、みんなと⼀緒に私たち⾃⾝のことについて考
えていきたいと思います。

では、まずはみんなそれぞれの認識を合わせましょう。
思春期という⾔葉の辞書的な意味には、反抗という⾔葉の意味は含まれません。
意外ですか?

思春期は、あくまで⽣殖⾏為が可能になる成⻑期のことを指します。
しかし、思春期という⾔葉とまるでセットかのように多⽤されるのが、反抗期で
す。

親や先⽣にちょっと反発しただけで、「あなたは反抗期」というレッテルを勝⼿に
貼ってくる⼤⼈たちに、正直当時の私は納得がいきませんでした。

たとえば、こんな会話。


⺟「○○君は勉強しっかりしてるわよ」

私「だから?」

⺟「だからじゃなくて、つべこべ⾔わず勉強しなさい!」

というような会話があったと思いきや——

私「○○君のところは、休みの⽇は遊んでるらしいよ」

⺟「○○君のところは○○君のところ、うちとは関係ないわ」

私「はぁ?」

⺟「何その反抗的な態度は!」


今あの時のことを思い出してみると、ただ単に親の都合の悪い態度=反抗とみなさ
れていただけ。
なんだけど、当時の私はそんなに冷静に受け⽌められず、⾔葉にならない苛⽴ちを
⽇々感じていて。
それをどう表現したらいいかもわからず、感情の波に流されまくる思春期・⻘年時
代を過ごしていました。

当然いい思い出もあれば、苦い思い出もたくさん味わうことに。

意味分からず当時好きだった⼦から素っ気なくされたときの喪失感とか、怪我で⼤
好きなスポーツを満⾜にできなくなったときの失望感とか。

誰にも打ち解けられず、⾃分の中に抱え込んでおくことしかできなかった。

そのせいで、余計に⼈間関係を悪くしてしまったこともあります。

そんなもう⼆度と味わいたくないような暗黒時代を経験した私が、みんなに贈る⼀
⾔は——

今だからこそ、思う存分悩もうぜ
です。

⼤⼈になるに従って、⾃分で封印してしまう3つの⼒。
感じる⼒
考える⼒
動く⼒

これらを養う絶好のチャンスが、思春期で⼀番多感な時代に⽣きているみんなの今
なのです。

3つの⼒の原動⼒であり、⼤⼈になると忘れてしまうのが好奇⼼。
この好奇⼼があれば、今だけでなく、年齢に関係なくイキイキとした⽣活を楽しめ
ます。

けれど、社会の荒波にのまれ、⾃分を⼆の次にして世間にただ従うだけの⼈⽣で、
みんなそれぞれの⼈⽣を楽しめるでしょうか?

ただし、どんな⼈⽣を楽しみたいかは、みんなが決めることです。

周りが結婚したから、⾃分も結婚する。
周りが⼀軒家を建てたから、⾃分もそうする。

何も考えなくてもよくて、楽な⼈⽣を楽しいと感じる⼦もいるかもしれません。

みんなはどんな⼈⽣を過ごしたいですか?

⼈⽣というと漠然としすぎているかもしれないけれど、⾔い⽅を変えると——
どんな毎⽇を過ごしたいですか?

その毎⽇を過ごした先、歩んできた道が⼈⽣です。
⽇々⾃分で⼀瞬⼀瞬選んでみてください。

みんながどうしたいかを判断するアンテナとなるのが、感じる⼒。
喜怒哀楽だけでなく、⾔葉にならない感情のシャワーをただ感じてみる。

それに良し悪しはなく、正しさや間違いもありません。
多感な今だからこそ、このアンテナの精度をバッチリ⾼めることができるのです。

そして、感じたことから判断する時に、時には必要となるのが考える⼒。

相⼿がどうとか、世間がどうとか、そんな責任をとってくれない存在に頼らず、ま
ずは⾃分で考えてみるのです。

最後に、感じたり、考えたりしたことはみんなにとってで好きな表現をして楽しも
う。

歌が好きな⼈は熱唱してもいいし、絵で表現したい⼈は絵を描いてもいい。
ゲームをしたり、歩いたり、スポーツをしたり。
もちろん、恋愛をするのもいいでしょう。

あなたが好きで表現したことは、⼀⾒すると役に⽴たなそうなことでも、必ず役に
⽴つ⽇が来ます。

ちなみに、私の場合は好きで何度も観ていたアニメのおかげで、どん底に落ち込ん
だときに⽴ち上がるキッカケを得ることがありました。

役に⽴つかどうか。
将来のことを考えてかどうか。

そんな時代によって左右されてしまう基準は、ぶっちゃけ当てにならないのです。

みんなが好きなことを表現し続けて、その中で思い悩んだこと。
それは、必ずあなただけの唯⼀無⼆の財産になるでしょう。

それが何なのかは、今この⼀瞬⼀瞬であなたが選んだ選択によって決まっていきま
す。

私はみんなそれぞれの歩んでいく姿を⾒守る瞬間——つまり、今この時間が何より
好きで、⾄福な時間です。


ご清聴ありがとうございました。

あとがき

この妄想を書き上げている最中に、感じたことがあります。

それは、
「あ、これは自分自身にも言っているな」
と。

ぼくの場合は、特に当時の自分に向けてのメッセージでもあると感じました。

次回は——また妄想した時にお届けします!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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