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【妄想小説】アヤメの花 プロローグ 妄想からスタートした新企画

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まえがき

こんにちは、おかちゃんせんせいです!

このブログを開設する1ヶ月前からスタートした妄想講演会。

おかちゃんせんせいが中高生向けに講演するイメージで創り上げていますが、本当に妄想の世界(笑)

けれど、10年以上もずっとイメージしてきたことを妄想だけで終わらせないために、今すぐにでもできることからスタートしました。

妄想講演会をスタートして2ヶ月経ちますが、その間に毎回感想をくださるSさんから『おかちゃんせんせいの小説化案』をいただけて♪(*゚∀゚*)

その小説化案には、大まかなキャラクター設定や物語のストーリーが書かれていたので、ぼくがそれに肉付けして小説にしました!

更新頻度はゆっくり目ですが、久しぶりのWeb小説として公開していきます。


今回の主人公は、高校1年生の黒澤冬美。
短い期間ではあったが、おかちゃんせんせいとの出会いをきっかけに自分で歩む道を決めた冬美の話です。

プロローグ

家庭教師のバイトが終わった後でまさかの保護者の方からの相談を受け、遅れてお店に駆けつけると二人の女性が先に席に座って待っていた。

「ごめ〜ん、みんな待った?」
「ううん、まだ胡桃が来てないから大丈夫よ」
「冬美、その格好は就活?」
「ううん。今日は家庭教師のバイト前に、教育実習先の学校の理事長に挨拶に行ってきたんだ」

普段着ないスーツと履き慣れないヒールで街中を歩き回ったから、冬美はもうクタクタだった。

「そっかぁ、本当に冬美は教師になるんだね。あ、梅酒でいい?」
「うん。ありがとう、朱音」

そんな中、冬美の好物を知っている朱音が大好きな梅酒と、おつまみをすかさず注文してくれた。

「持つべきものは友よね〜」
「うんうん、健気に尽くす私に感謝するように——って二人して何よ、その目は!?」
「なんか立派な胸を主張されると……ね〜、沙耶?」
「そうそう。軽く殺意を覚えるわ」
「もうっ!」

ぷくっと頬を膨らます朱音を見て、冬美と沙耶はケラケラと笑い出し、つられて朱音も嬉しそうに笑った。

中学時代の部活の同期である沙耶と朱音と、こうやって会って話すのが中学卒業以来。
なのに、あの頃と同じように冗談が言い合える。
そのことが、冬美はただただ嬉しかった。

「そういえば、胡桃は?」
「なんか仕事が残業になったみたいで——って言ってたら来たわよ。おーい、胡桃こっちよ」

朱音が手招きすると、一人の綺麗な女性が姿を現した。

「なんだもうみんないるじゃん」

テンション低めで現れた綺麗な女性が、中学時代にマドンナ的な存在であった胡桃である。
名前も可愛いが、同性の冬美たちから見ても外見も可愛くて、小学生の頃からファッション雑誌に何度も取り上げられたことがある。
そんな彼女も今では一般職のOLであり、日頃の鬱憤がかなり溜まっているという情報を、冬美は朱音から事前に聞いていた。
出だしから胡桃は愚痴話に夢中である。

(中学時代の私なら、喜んで愚痴話で盛り上がったかもね)
そんな彼女の様子を見て、冬美はそっと心の中で呟き、梅酒をちびちびと呑み続ける。
どうやら女性が多い職場で、胡桃は陰口を言われているようだ。
気の強い彼女は、「陰でこそこそ言わないで面と向かってはっきり言えばいいんじゃない」とかなり興奮して話している。

周りの友達はいつもの事のようになだめているが、冬美だけは【こそこそ】というフレーズにある人を思い出し、ついにやけてしまうのであった。

「何笑ってるのよ、冬美! そんなに私が可笑しいの!?」

一人だけ、なにも話さず、うっすら微笑んで話を聞いている冬美に、苛立ちを感じた胡桃が怒りをぶつけてきた。

そこで、冬美はただ一言「『こそこそ話』って、悪い話じゃないよ」といって、高校時代の話を話し始めたのである——。

あとがき

他の人が考えた設定を基にして物語を構成するって、すごく楽しい!
物語を書いていてそう感じました。

これまで何作かWeb小説を書いたことはあります。

相変わらずな文章力ですが、、、
それでもやっぱりぼくは自分の想いを言葉に乗せることが大好きみたいです(^^)v

まずは、冬美編の完成まで、温かい目で見守って応援していただけると幸いです。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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【妄想小説】アヤメの花 1. 邂逅

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