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【MM小冊子】カレーライスから閃いたツールの活かし方〜4.ツールを使い分けることができているか?〜

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【MM小冊子】カレーライスから閃いたツールの活かし方〜3.学んだことを見返したくなる工夫はしているか?〜

4.ツールを使い分けることができているか?

使い分けるとは?

ツールを使いこなすための前提条件のうち、最後は使い分けるという話です。
ツールをたくさん知っていようと知っていないとしても関係なく、この使い分けるというスキルが必須になります。

たとえば、「みなさんがカレーライスを食べるとき、どんな食器を使いますか?」

恐らく日本人であれば大半の人は「スプーン」と答えると思います。
重要なのはこれからなのですが、「ではなぜカレーライスを食べるのにスプーンを使うのですか?」

カレーライスというものを知っているとすると、数ある食器の中からそれを食べるのに適した食器を選んだわけです。
この選ぶという行為は、その選択枝の特性やそれ自体を理解していてはじめて行うことができます。

つまり、今回のケースで言えば、食器ごとの特徴・特性を理解していたから、カレーライスを食べるのに適した食器を使い分けることができたのです。

スプーンフォークナイフ
特徴2本で1セット面積が広い刺すことができる刃先が鋭い
適性掴んで食べるスープなど形のないものを食べる切り分けて、刺して食べるかたいものを切り分ける
活用場面ご飯、天ぷら、刺身、ラーメンなどコーンスープ、カレーライスなどスパゲッティ、ケーキなどハンバーグ、ピザなど
表.食器ごとの特徴と活用場面

ツールの特性・特徴を理解していますか?

物事を整理したり、説明したりするときに文章よりも表やグラフで表現した方が相手に伝わりやすい場面が多々あります。

たとえば、人口の経時変化や商品別の特徴の比較、人物相関などを文章で表現しても、結局何を伝えたいのかが見えにくかったりします。

ぼくが学生時代の卒論・修論では、調査・実験したことを論文にまとめていったのですが、そのときも伝えたい内容によっては棒グラフや折れ線グラフ、相関図を駆使してまとめていきました。

そのときに、よく先生に「このグラフからは何を伝えたいのかよくわからない」とよく注意されたものです。
でも、そのおかげで用途に応じて使い分ける癖がついたのだと思います。

図.『使い分ける』というテーマでマッピング(2015年2月26日作成)

ツールの素晴らしさが裏目に出ることも!?

マインドマップをお伝えしていて、最近よく強調してお話させていただくことがあります。

それは「マインドマップはどんなときでも使うのではなくて、必要に応じて別のツールと使い分けることが大切です」という話です。

マインドマップは、自分の現状に合わせて変幻自在に活かすことのできる便利なツールです。
しかし、どんなときにも最善の形で活かせる万能ツールというわけではありません。

たとえば、マインドマップは情報を整理するのに最適ですが、マップを描いたら即整理されて記憶に残すことができるわけではありません。
マインドマップ描いている方でも圧倒的に多いのが、描いてなんとなく整理されたことに満足してしまって、結局見直すことなく終えてしまうパターンに陥ることです。

【MM小冊子】カレーライスから閃いたツールの活かし方〜3.学んだことを見返したくなる工夫はしているか?〜

もちろんこういった話はマインドマップに限ったことではありません。
コーチングをやっている方でも、コーチングをしてクライアントが泣いたり、喜んでくれたりすることが嬉しすぎて、相手の目的よりもそういった状態にすることを優先している方の話をたびたび耳にします。

確かに相手の問題が解決したり、喜んで貰えたりすることは良いことなのかもしれませんが、そのことを続けているとお互い気づかないうちに依存関係に陥ってしまう可能性が高くなります。

なぜなら、コーチ=いつも問題解決に導いてくれるすごい人という基準ができることによって、両者の間に上下関係がいつの間にか形成されてしまうからです。
そうなると、クライアントはいつまで経ってもコーチを頼るし、コーチも頼ってくれるクライアントがいて嬉しいのでこの関係を続けたい、と無意識で思うようになってしまうのです。

もちろんお互い依存関係を求めていたら話は別なのですが、ツールが素晴らしければ素晴らしいほどどんなときでも使ってしまい、手段が目的化になりやすいので、ツールの扱いには十分注意する必要があります。

カレーライスを例にとっていえば、箸は確かに和食を食べるのには万能に使えますが、カレーライスを食べるのにも最適かというとそういう訳ではないですよね。

まとめ

  • ツールを使いこなすためには、ツールの特性を理解し、使い分けることが重要である。
  • マインドマップはどんなときでも使うのではなくて、必要に応じて別のツールと使い分けることが大切。
  • ツールが素晴らしければ素晴らしいほどどんなときでも使ってしまい、手段が目的化になりやすい。

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