こんにちは、おかちゃんせんせいです!
今回は思いつき企画、人気漫画暗殺教室から学ぶ工夫の極意のコラム連載スタートです!
目次
突然ですが、みなさんは「こんなの絶対に無理だ!」と思う状況に追い込まれたことはありますか?
ぼくは中3のとき、バスケットボール部に入っていましたが、毎年一回戦敗退の弱小校。
かたや、同じ区内には全中優勝常連校がいて。
同じ学年なのに、全然向こうの方が体格がよくて、みんな身体が180cm以上。
もう試合前からこんな相手に勝てるわけがない、と少なくともぼくは思ってしまってました。
当然試合では圧倒されるわけですが、前半終了5分前に2軍と総入れ替えがあったのですが。
そのとき、ぼくらは奮闘して、5分間は無失点に抑えることができたのです!
結局そのことが納得できなかった相手校の監督は、後半はまた一軍に戻してきて良いところなしで大敗しました。
けれど、もししっかり対策を練っていれば、勝てなかったとしても、二軍相手のときのように一矢報いることができたかもしれない。
そのことが今でも心残りだったりします。
超生物暗殺なんてミッションインポッシブル!?
暗殺教室をベースとした話をこれからしていきますが、暗殺教室の3年E組の生徒たちはぼく以上の無理ゲーに参加することになります。
それは、世界中の軍隊でも敵わないような未知の超生物を、中学卒業するまでの1年間で殺してほしい、という無茶苦茶な依頼を政府から受けることから始まります。
実際、生徒たちには拒否権はなく、暗殺が始まるわけでですが……この暗殺教室はバトルロワイアルのような残虐なシーンはほとんどありません。
超生物の暗殺方法は、人には非殺傷な対超生物用のナイフとBB弾での攻撃のみ。
タイトルから残虐シーンが多いと勝手に思い込んでいたぼくは、連載中は怖くて見ていなかったです。
そのような前提があり、物語は朝礼で生徒たちが超生物を銃で一斉発砲するところからスタートしますが——超生物にはまったく当たる気配なし。
むしろ、余裕で発砲を避けながら、出欠を取るという始末。
そんな出来事のあと、超生物はこんな言葉を語りかけます。
数に頼る戦術は 個々の思考をおろそかにする
目線 銃口の向き 指の動き
一人一人が単純すぎます
もっと工夫しましょう でないと…
最高時速マッハ20の先生は殺せませんよ
そう、開始数ページで、もう暗殺を通した授業が始まるんです。
この超生物はこの後、殺さない先生として殺せんせーと生徒たちから呼ばれるようになるのですが、殺せんせーの教えは生徒たちに考えさせるスタイル。
暗殺を通して、生徒たちに考えさせるきっかけを与えるのです。
このときの殺せんせーは明言はしていませんが、きっとこう伝えたかったのかもしれません。
私を暗殺するために君たちはどんな工夫ができるのか?
と。
工夫するために必要なこととは?
そこで今回のポイントですが、工夫する上で何が最も重要になると思いますか?
国家レベルでも敵わないような相手を手玉に取るために。
正解は、この話の後、不良グループのリーダーである寺坂竜馬が、生徒側の主人公である潮田渚に指示させたこと。
それは、相手の弱点を探れ、です。
つまり、情報収集を指示したんです。
この弱点を探るということが、後々殺せんせーを後一歩というところまで追い詰める布石になります。
そう、相手のことがわからなければ手の打ちようがないですよね。
ただでさえ、まともに相手できないターゲットなのに。
普通に戦っては相手にならないターゲットを仕留めるためには、工夫するしかない。
そのためには、まず情報が大事である。
これは、歴史上の戦いでもその重要性は説かれています。
勝敗を分けた戦いでのキーポイント
圧倒的な戦力差がある相手と対峙して、勝利した代表的な戦いといえば、【桶狭間の戦い】と【日露戦争】です。
【桶狭間の戦い】では、自軍より10倍近い兵力がある今川軍に対して、織田軍は奇襲攻撃を成功させ、見事総大将今川義元を討ち取ったとされています。
また、【日露戦争】で日本を勝利に導いた日本海大戦では、当時世界最強と言われたロシアのバルチック艦隊を少数戦力で壊滅させます。
両方の話に共通しているのは、 相手との圧倒的な戦力差があった、ということ。
それに対して、なぜ勝利に導けたのかというと、情報収集を怠らず、勝機を見出すタイミングを逃さなかったから。
ちなみに、【桶狭間の戦い】で一気に天下に名が轟いた織田信長ですが、その後の戦では味を占めたような奇襲作戦を一度も立てていません。
その時その時の状況に合わせて、作戦を立案し、決行する。
天下統一に向けて動いていましたが、負け戦もけっこうあったけれど、肝心なところで負けなかったのは集めた情報を元にして、工夫した作戦が功を奏したのではないでしょうか。
また、【日露戦争】では、バルチック艦隊を壊滅する作戦を立案した秋山真之。
彼が残した名言に、ロシアに勝利できた答えがあると思います。
天気晴朗ナレドモ、波高シ
バルチック艦隊を壊滅させるための条件がすべて整った。
天気が良いから砲撃は当てやすいが、波は高いから命中精度は落ちる。
けれど、何度もこの場所で射撃訓練して、波が荒れていても精度を上げてきた。
さらに、そんな状況で相手は再装填に時間のかかる砲台がメインの戦艦だから、近付いて命中率の高い射撃で一斉放火すれば一網打尽にできる。
その言葉の裏には、そんな確信があったのだと思います。
しかし、その状況に持ち込むために、かなり徹底した情報収集をしたと言われています。
事実、バルチック艦隊をどこで迎え撃つかで、勝敗は決まるとされていました。
歴史上の出来事と同様で、暗殺教室でも工夫の大切さと同様に、その工夫を成し遂げるための情報収集の大切さも考えさせられるシーンが目白押しです。
最初から出来ないと諦めるのではなく。
周りと一緒にやれば大丈夫、と安直に考えるわけでもなく。
この状況で今の自分なら、自分たちなら何ができるか?
それを選択できるような情報は集めることができているのか?
1巻の冒頭から、暗殺教室開始のベルはすでに鳴っていたのです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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