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【歴Pro】歴史に興味を持つきっかけになるアニメ・漫画・ドラマ・小説特集4選Part.1(原始時代〜平安時代)

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【まとめ記事】

現在、これまで書いてきた記事をテーマ別にまとめています。

詳しくはこちらから

キングダム(中国・春秋戦国時代 B.C.3)

キングダムの時代背景

続いて、大ヒット漫画キングダム。


キングダムについては先日記事を書きましたが、時代的には封神演義の時代である周の後の話になります。

【お勧め記事】第2回_漫画家原泰久先生が語るキングダムを魅力的に見せるポイント

周について学校の授業ではほとんど触れられないけれど、実際には結構重要な時代。
この春秋・戦国時代の背景を理解するには、周の衰退までの流れを把握することがキーポイントになります。

周の建国は紀元前11世紀で、前770年までを西周(王都・鎬京)。
それ以降東に遷都してから秦の建国までの前256年までを東周(王都:洛邑)、という形で大きく二つに分かれています。

楽しく分かりやすい!?歴史ブログより参照


東周の時、前5世紀末になると周の影響力は無力化しており、約200カ国あった国々で激しい下剋上が繰り広げられ、最終的には7大国(戦国の七雄)に分割されていきます。
この時代が春秋・戦国時代と呼ばれており、キングダムはこの時代の終盤になります。

ウィキペディア「戦国七雄」より参照


周が衰退していき、東に遷都した理由は諸説ありますが、今までの一般的な解釈(犬戎による侵略の影響)は司馬遷の『史記』がベースになっています。
しかし、現在は考古学上において重要な発見が相次いでおり、周の東遷については下記のような新説が定説になりつつあるようです。

  • 異民族の犬戎(けんじゅう)による侵攻以前に、王室内で幽王の後継者争いがあり、幽王と後継者候補の平王との間で内紛。
    平王は鎬京から離れ、東の洛邑へと遷都していった。
  • その後、犬戎によって幽王は殺害され、西周は滅亡した。

ちなみに、西周を滅した犬戎でしたが、その後秦によって圧迫され衰退していきました。

この秦がキングダムのメイン舞台であり、主人公である信が属している国。
そして、キングダムは最終的には秦の始皇帝になる嬴政(えいせい)が中華統一した後についても、エピローグ的に続ける予定だと作者はインタビューで語っています。

信が大将軍になって、秦の統一までちゃんと描いて、政は始皇帝っていう名を作って。中華統一して、結果的に秦の国はすぐ滅んじゃうんですよね。
それを継いだ漢は400年も続いたのに。
ただ単に歴史の授業でキーワード的に暗記するものじゃなくて、こういう流れでこれがこうなって、次にこうなったんだよっていう、誰かが血を流して得た恩恵みたいなものと、失敗して得たもの、そこを最後に描ければいいかなと思ってますね。

原泰久先生インタビュー抜粋

と、前説が長くなってしまいましたが、、、

ぼくが感じるキングダムの魅力ポイントは下記3つです!

  1. 群雄割拠の波瀾万丈な戦国時代
  2. 史実とは異なるまたはオリジナルなキャラクター設定
  3. 秦以外の6大国視点のストーリーもある

①群雄割拠の波瀾万丈な戦国時代

なんと言っても、戦国時代ならではの波瀾万丈な戦国時代を描いているため、一騎打ちを含めた迫力のある戦いのシーンや各国の情勢の変化が激しくって面白いです!

キングダムのインタビュー記事より参照

軍師同士の駆け引きや、戦術についても見所満載で、「実戦でそんなことできるの!?」というような陣形もあったりして、漫画を読んでいても常に先が気になる展開が待っています(^^)v

あと、戦況を変えるきっかけになる各武将の、読んでいるだけで興奮するような台詞が盛り沢山です!

結局、学校で学ぶ歴史の授業は、ただ過去出来事についてその出来事の【内容】や【年代】という情報を覚えるだけの作業なので、つまらなくて当然。

けれど、キングダムを読んでいて感じるのは血の通った人間の歴史の深み。
いろんな立場ごとで想いがあり、言い分があり、大切にしていることがあります。

お互いの正しさがぶつかり合うとどうなるのか、歴史に学ぶこときっかけにもなります。

②史実とは異なるまたはオリジナルなキャラクター設定

これについては、先日のインタビュー記事にも載せてあります。

【お勧め記事】第2回_漫画家原泰久先生が語るキングダムを魅力的に見せるポイント

史実とは異なる、もしくはオリジナルの設定にしてあるからこそ物語が面白くなっているのは間違いないと思います!

信が率いる飛信隊にとって、すでに欠かすことのできない女軍師である信にとって家族のような存在である河了貂(かりょうてん)や、趙の主敵李牧の側近である女武将・カイネは、史実には登場しないオリジナルキャラ。

嬴政の腹違いの弟である成蟜(せいきょう)は、キングダムの前半では完全に悪役ですが、実際には嬴政よりも早く外交面で実績を上げていたようです。

他にも史実とは違うキャラはいますが、YouTubeでわかりやすく簡潔に解説してくださっている方がいらしゃったので、リンクシェアさせていただきます(^^)/


③秦以外の6大国視点のストーリーもある

あと、個人的にキングダムを歴史漫画として推す一番の理由が、秦以外の6大国視点のストーリーも必ずあること。

もちろん基本的には主人公である信の属する秦がベースになっていますが、各国の情勢やどんな人物が、どんな想いを抱いて戦に赴いているのか、必ず描かれています。

どうしても教科書で学ぶ歴史は、勝者の歴史になってしまいます。
つまり、一方的な視点で描かれているのが普通です。

けれど、視点を少し変えてみるだけで、これまでとは全く異なる見え方がします。
次にピックアップする『桃太郎』なんかは典型的な例です。

歴史は何が正しいかという目線でしか見えないと、とても勿体ない。

それぞれの時代で、それぞれ血の通った人たちが生きてきて、史実には載っていない様々な想いを抱え、いろんなドラマがあったはずです!

それを余すことなく表現してくれているのが、漫画やアニメ、TVドラマ、映画、小説。
ですので、キングダムの世界観を楽しみつつ、それぞれのキャラの物語をまず楽しんじゃいましょう!

そうすることで、きみなさんの日常生活でも活かすことのできるような話がてんこ盛りなことに、きっと気付くはずです(^^)v

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