自分を活かして 相手を活かして 今を活かす

【学習法】学習する上で重要なこと!キーワードはSourceとResourceの違い(応用編)

◆お知らせ◆

【まとめ記事】

現在、これまで書いてきた記事をテーマ別にまとめています。

詳しくはこちらから

実践編に戻る

【学習法】学習する上で重要なこと!キーワードはSourceとResourceの違い(実践編)

日常生活で実践を続けている方向けの情報

実践したとしてもすぐに上達するとは限らない

学んだことを早速日常生活で使ってみると、最初は思った通りにいかないケースが多いでしょう。

ぼくが覚えているのは、高校時代。
これまで経験のなかったバレーボール部に入部を決めて、練習を始めたわけですが……

サーブを打てば手加減ができずに、なかなかコートに入れることができず。
スパイクを打とうとすると、明後日の方向に飛ばしてしまったり、ネットに飛び込んでしまったり。
レシーブをしようとしても全然安定しなくて、何度もリベンジする始末。

目の前にいる先輩たちを見本にし実践し続けているにも関わらず、なかなか上達しなくて「自分にはバレーボールは合わせないかも……」と思ったことが何度あったか(T . T)

結局多少なりともできるようになったと感じ始めたのは、高校1年の10月頃。
つまり、ほぼ毎日バレーボールの練習をしていても半年間はあまり上達しなかった、ということです。

つまり、ソースのリソース化には時間がかかる可能性があるということです。



リソース化が遅延またはできない原因として考えられる要因は3つ。

  • 【ステップ1】ソースの対象がズレている。
  • 【ステップ2】リソース化のステップが自分に合っていない、または、リソース化工程が長いため時間がかかる。
  • 【ステップ3】日常生活での実践をすぐにやらずに放置していた。

つまり、それぞれのステップには落とし穴があるということです。

落とし穴は認識さえできれば、必要だと感じれば解消することも可能です。
なので、それぞれの落とし穴のチェックポイントについて整理します。

【ステップ1】ソースの対象がズレている。

ここがズレていると元も子もないですが……

意外にこの段階で、気付かないうちにズレていることがあります。

それは、ソースの対象がズレているというよりも、そもそも求めているもの・目的・目標が実は別の誰かの借物だったりする可能性があるからです。

誰か、とは有名人だったり、憧れの人だったりします。

憧れて同じものを求め、目的や目標を立てること自体は問題ではありません。
しかしながら、あなたの現状に合わなかったり、そもそも本心では求めていないことだったりすると、実践すればするほど成果は出ても、本心を偽り続けると精神的には苦しくなってしまうことだってあります。

例えば、ぼく自身はそういった経験があります。
社会人になりたての頃、早くたくさん稼ぐことができるようになりたくて、ある方に弟子入りしたことがあります。
最初の頃はその方が言う通りに実践しようと意気込んでいましたが、時間が経つにつれてだんだん自分の中に違和感を感じ始めて。

とにかく毎週土日はMTGやセミナーがあって、平日の夜もMTGや人に会うスケジュールを組まなくてはならず、プライベートはほとんどなし。
「将来のための投資」という理由は最もかもしれませんが、ビジネスに関係しないこと——例えば、家族や友人との付き合いは暗黙NGな感じ。
仲間は大事っていう割には、ビジネスをやめた途端に赤の他人。
その付き合い方が、どうにも自分には肌に合わなくて違和感がする毎日……。

あの頃は、常に将来(未来)にだけ意識がいっており、妻(当時は同棲)や友人は完全に蔑ろ。
「友人の結婚式に参加したい」と相談したときも嫌な顔されて、「本気で成果出したいの?」と逆に質問され、押し黙ることしかできず。
そんなことが何回か続き、次第にどれだけやる気を出そうと奮起しても意欲が湧かなくなり、1年以上ビジネスは続けたけれど師匠の元から離れる決心をしました。

別に相手の言っていることが正解・間違っているではなく、大事にしていることの優先順位が合わなかっただけ。

みなさんももし継続していることはあるけれど、やればやるほど苦しくなっている(勉強や仕事など)場合には、目的・目標の見直しとともに、ソースの再設定を検討してみてはいかがでしょうか。

【ステップ2】リソース化のステップが自分に合っていない、または、リソース化工程が長いため時間がかかる。

ステップ2の段階でのよくある落とし穴は2つあり、一つはリソース化のステップが自分に合っていない。もう一つは、リソース化工程が長いため時間がかかっている、です。

まず、前者についてはステップの有無や、その数が自分の現状には合っていないということ。
階段で例えると、段差の高さや間隔に当たります。
大人のぼくにとって最適だと感じる段差の高さや間隔であったとしても、まだ2歳になっていない次男にとっては登るにはかなりきつい階段でしょう。

何が言いたいのかと言いますと、現状によって最適なステップは異なる、ということです。

後者については、学習したことを使いこなせるようになるためには時間がかかる可能性がある、ということ。

以前、簿記の勉強法について書いた記事でもお伝えしましたが、ぼくは簿記2級の試験3日前まで全然学習した内容が腑に落ちていませんでした。
当然その状態では過去問で合格点をとることができるわけもなく……。

けれど、試験3日前に突然腑に落ちた瞬間があり、そのおかげで簿記3級は2回連続で落ちましたが、2級は余裕で一発合格でした。

【勉強法】資格を独学で楽しくGETしてみませんか?〜簿記編〜

勉強もそうですが、スポーツの場合にも練習・学習したことをいつでも使えるレベルまで高めるためには、どうしても時間がかかることが想定されます。

勉強やスポーツでの理解度・熟練度は比較的数値化しやすいですが、スキル・テクニックは数値化できないものもありますので、自分なりに現状を確認できる手段・方法はいくつか用意しておくのがベストです。

【ステップ3】日常生活での実践をすぐにやらずに放置していた。

これは以前の記事でもお伝えした話でもありますが、インプットの質がアウトプットの質を決める
そして、アウトプットは鮮度が命!ということです。

【MM小冊子】ナチュラル・ヴォイスに耳を傾ける〜Write(再インプット)〜 【MM小冊子】カレーライスから閃いたツールの活かし方〜2.活かす前提になっているか?〜

勉強にしてもスポーツにしても料理にしても、例えば目の前で教わったことをその場で実践できるのにしないことってありますでしょうか?

仮に実践せずにメモを取っていたとしても、次の日実践しようとした時には教わっていた時に感じていた感覚や(短期)記憶はかなり失われていきます。

ではここで、長期記憶と短期記憶の関係について整理しておきます。

人の長期記憶と短期記憶の関係については、コンピューターのストレージ(HDDやSDD)やメモリの関係に似ています。

  • ストレージ ≒ 長期記憶
  • メモリ ≒ 短期記憶

ストレージはデータが保存する場所で、コンピューターの電源を落としてもデータ情報は保持されます。


それに対して、メモリは一時的に保存する場所。
文書編集の履歴、データやプログラムなどを一時保存したり、必要に応じてストレージに保存したりするが、電源が落ちると一時保存のデータは消えます。

このストレージメモリは、机の引き出し机の台に例えられることも多いです。
メモリ容量が大きいほど動作が速くなったり、同時作業が効果的にできるという話は、机の台が大きければ大きいほど作業スペースが広くなり、いろんな作業が同時にできるイメージと同様です。

ただ、机の台自体に保管機能はないですよね?

保管が必要だと感じるものについては、ネームシールを貼ったり、同じ種類は揃えておいたり、保管した場所をわかるようにして机の引き出しに保管するかと思います。

以上のことから、もし学習したことをこれから先も活用したいと思うのであれば、短期記憶したものが消去されてしまう前に、長期記憶化——関連付けて記憶することがポイントになります。

まとめ

学習する上で、学習したはずのことがなかなか日常生活で活かせないことに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

その原因は、単純に自分に合う合わないだけではなく、学習したことを活かす工夫ができていなかっただけの可能性が高いとぼくは考えています。

継続すればいいと言われたから、とりあえず継続することだけ考える。

教えてもらったことを、とりあえず全部メモするだけで留めている。

学んだことをそのまま試すだけで、上手くいかなければ諦めてしまう、などなど。

もしこれまで自分で工夫することがなかった方は、
「学んだことを日常生活で活用できるようにするためには、今からどうすればいいのか?」
是非一度考えてみてはいかがでしょうか?

その際に、今回のソースのリソース化の話が、考え事を整理するきっかけになれば幸いです。
特に、実践してはいるものの、学習したことがなかなか活かせていないと感じる方は、今回の記事の4つのチェックポイントを参考にしてみてくださいね!

学習したことを日常生活で実践する際に、気をつけたい4つのチェックポイント
  • そもそも求めているもの・目的・目標が、実は別の誰かの借物になっていませんか?
  • リソース化のステップは、自分に合っている?
  • なかなか学習したことが使いこなせないと感じているとき、自分の現状を確認する術は用意してありますか?
  • 学習したことを即実践するように工夫していますか?




最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


記事一覧

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA