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【歴Pro】歴史に興味を持つきっかけになるアニメ・漫画・ドラマ・小説特集4選Part.2(鎌倉時代〜江戸時代)

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バガボンド(日本・江戸時代初期 A.C.17)

3つ目は、大ヒット漫画『スラムダンク』の井上雄彦先生の『バガボンド』です。

バガバンドはどの時代の作品?

バガボンドは、戦国時代終盤である天下分け目の合戦・関ヶ原の戦いから物語がスタートします。

あらすじはこんな感じです。

1600年、新免武蔵(しんめんたけぞう)は幼なじみ本位田又八に誘われ、立身出世を望んで故郷の村(作州・吉野郷宮本村)を出たが、関ヶ原の戦に敗れた。幼いころより母の愛情も知らず、父には命を狙われ、村人には鬼の子として忌み嫌われ、生きる意味を見出せずにいた。しかし、沢庵に自分の存在を認めてもらい、再び剣の道に生きる志を立て、名乗りを「宮本武蔵」に改め、天下無双を目指し流浪の旅に出る。

ウィキペディア「バガボンド」

そう、バガボンドは二刀流や佐々木小次郎との巌流島での一騎打ち、五輪書で有名な宮本武蔵が主人公の物語です。

バガボンドが人気急上昇していた頃、2002年に大河ドラマで市川新之助さん主演の『武蔵 MUSASHI』が放送されるくらい武蔵ブームの時がありました。

話が少し逸れてしまいましたが、この宮本武蔵が生きた時代というのは戦国の世が終わり、武士の出番がなくなった時代でもあります。
初代将軍徳川家康や3代上軍徳川家光などの政策によって、各藩による反乱はほとんどありませんでした。

しかし、日本の歴史史上最大の一揆である島原の乱が1637年に勃発。
幕府討伐軍13万人対反乱軍3万7千人の戦い。
反乱軍は島原藩主によって弾圧されたキリスト教徒や、厳しい年貢の取り立てに反旗した農民、浪人で構成されており、最終的には全員死亡したと言われています。

そんな大規模の反乱が起きた後について、このような情報があります。

鎮圧の1年半後にはポルトガル人が日本から追放され、いわゆる「鎖国」が始まった。この内戦以降、禁門の変までの約230年間、死者数が3桁に及ぶ内戦は記録されていない。これは19世紀以前の世界の他の国々では他に例がない平和の世である。

ウィキペディア「島原の乱」

この話に対する認識って様々かもしれませんが、ぼく個人的な認識では「鎖国」は日本を海外列強から守るために必要な政策だったと捉えています。

それは、なぜ海外列強、特に西欧諸国がキリスト教を布教しようとした理由を考えればわかります。

……と、バガボンドの内容からは逸れてしまったので、話を元に戻しますね(^^;

実は、この島原の乱ですが、宮本武蔵と武蔵の養子である伊織が、豊前国から従軍しています。
ただ、功績をあげることができず、逆に敵からの投石で足を負傷してしまったと、手紙で報告しています。

生涯無敗と言われていた剣豪・宮本武蔵も、さすがに集団戦となると本領発揮できなかったようです。

バガボンドを通じて感じること

歴史の教科書には名前が出てこない宮本武蔵ですが、剣客としてだけではなく、芸術面や文学面にも優れた文武両道の人物だっと言われています。

教科書に名前が残っている人でも表面的なこと(成し遂げたことなど)は載っていても、内面的にどんな人物だったかという情報については載っていません。
それにより、共感するポイントもないので、歴史の授業=暗記教科というレッテルが貼られてしまうのかもしれませんね(T ^ T)

どれだけ後の世に影響を及ぼしたことについての情報が書いてあったとしても、その情報に関しての背景や関わった人たち、時代背景などがリンクしていなければ、ただの過去の出来事として片付けられてしまいがちです。

その点漫画やアニメを通してですと、それらは必ず描かれているし、その時代を生きた人たちの歴史を感じることができます。

この『バガボンド』を読んでも、宮本武蔵の生い立ちや成長する過程で出会っていく人たちとの物語は、生き生きしていると感じます。
そういった本を読むことで、自分が共感するポイントって、自分が大事にしていること・したいことだったりするので、結果的に今の自分のことを知るきっかけにもなります。

もちろん今の時代に、武蔵のように命をかけてでも天下無双に近づくために修行したり、戦ったりする感覚は理解できないところもあります。
けれど、当時の剣の道を志す者としては当たり前の感覚だったのかもしれませんね。

そういった当たり前の感覚の違いを日常的に磨いておくことは、自分と第3者とのコミュニケーションを深める上できっと役に立ちます(^^)v

兵法は戦いにしか役立たない?

宮本武蔵が書いた五輪書は兵法ですが、戦でしか役立たない書物なのでしょうか?

ぼくは五輪書は読んだことがないのでそれについては何も言えませんが、他の兵法について書かれた書物なら読んだことがあります。

それは、孫子の兵法です。
なんでこれを歴史で教えてくれないのか謎なくらい、ビジネスやスポーツだけに限らず、人間関係にも役立つ知識や教えが満載の本です。

歴史上の出来事で言うと、孫子の兵法を実践で活かした日露戦争(海軍)では、孫子の教えを忠実に守っています。
一番の愚策が戦争すること。
けれど、それでも戦争することになってしまった場合には、和平交渉が優位になるように勝率を6割以上見込んで戦いを始めること。
そして、戦争の長期化は勝ったとしても国の弱体化を招くので、短期決戦にすること。

それに対して、まったく真逆のことをやったのが第2次世界大戦(太平洋戦争)。
せっかく戦争を回避する道がありながらも、陸軍の暴走で和平交渉はおじゃんになり、泥沼の戦争長期化。

どれだけ先人の知恵・教えがあったとしても、それを実践できなければ全く無意味です。

この辺りの本なら、きっと日常生活を意識して読むことができると思ったので、まずはぼくが先に読んで実践してみます!


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